ここにきて、個人的にハマってるモノと言えば「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」というブログサイトを読むことです。
 アタシは現今、メチャクチャ、カップ麺を食べるかというと、食べない。食べないんだけど、各メーカーの創意工夫が見て取れるのが面白くてね、ついつい読んでしまうのですよね。

 先のブログで取り上げられているのは当然、近々に発売されたカップ麺です。そういう「最新の話」も面白いんだけど、ここはひとつ、あくまでアタシが個人的に印象が強い、それもカップ麺だけでなくインスタント食品全般について書けば「私的インスタント食品の歴史」が出来上がるんじゃないかと。
 これから取り上げるのは、あくまで「アタシが実際に食べたことがある」ものに限らさせてもらいます。ま、一部例外はあるんだけど、それでも発売されていた頃をリアルタイムでは知らない物は割愛しました。
 本当は「日清ランチ」にただならぬ興味が湧いたんだけど、ま、そういうのもやりだしたらキリがないんでね。一応書いておけば日清ランチとは「日本初の米を使ったインスタント食品」で、ま、今のカップヌードルぶっこみ飯の遠い祖先になるっつーか。
 それでは始めます。よーし、お湯沸かせ!

◇ 日清 チキンラーメン(1958年8月発売)
 よく「チキンラーメンが本当に美味いのは最初のひと口だけ。食べ進めるほどに飽きてくる」と言いますが、アタシはそうは思わないんですよ。むしろ一番飽きないのがチキンラーメンで、チキンラーメンだったらわりとどんなタイミングでも食べることが出来る。
 それに本当に食べ飽きるならこんなロングセラーにはなってないですよ。カップヌードルと同じで、食べる度に「原点にして頂点」と言う言葉が浮かぶくらいでしてね、ええ。


◇ マルタイ 棒ラーメン(1959年11月発売)
 美味いんだけどね、面倒くさいのよ。
 何しろ<インスタント>ラーメン、なんて言うくらいだから、どれだけ簡便に作れるかがお値打ちだと思っているのですが、やっぱ茹で汁をスープに出来ないのは辛い。
 それくらいの手間、と思うかもしれないけど、それだったら今なら同じ手間の冷蔵や冷凍のラーメンがあるし、残念ながら冷蔵・冷凍ラーメンよりも棒ラーメンの方が味が上、とは言いにくいのが辛いところで。
 ってえらくディスってるみたいだけど、四天王に入れるくらい大評価してるからこそ、こんな冒頭のこの位置に入るんですよ。


◇ サンヨー サッポロ一番塩ラーメン(1971年9月発売)
 さっきチキンラーメンを頂点と書いてしまったけど、やっぱり頂点はこっちだな。
 とにかく「溶き卵入りサッポロ一番塩ラーメン+冷やご飯」の美味さはハンパなご馳走よりも美味いんだから困ったものです。
 「しょうゆ」や「みそ」もぜんぜん悪くないんだけどさ。つかどっちも本当に美味い。でもやっぱ「塩」には勝てないですよ。と言うか塩ラーメンでサッポロ一番より美味いのをラーメン屋でさえ食べたことがない。とにかくあのフニャフニャの麺とスープの相性が良すぎて、ラーメン屋の塩ラーメンを食べたら「麺がな・・・。コシがありすぎるんだよな」と思ってしまうわけで。


◇ 日清 カップヌードル(1971年9月発売)
 これまた、カップ麺では「原点にして頂点」で、しかもアタシはノーマル派です。もちろんシーフードもカレーも美味いんだけど、発作的に食べたくなるのはノーマルのみ。
 とにかくこれは「ホンモノのラーメン」と違うのは当たり前として、インスタントラーメンとも違う。じゃあ何なんだ、と言われたら「カップヌードルという独立したジャンル」としか言いようがない。


 ここまでは「今も食いまくってるロングセラー四天王」って感じですが、この辺から大半が「インパクト激強」のディスコン商品が中心
になります。


◇ 明星 ちびろく(1974年10月発売)
 これ、発想としてはかなり面白くて、ひと袋に小分けされた麺(と粉末スープ)が6つ入ってるんですよ。(後に姉妹品として3つ入りの「ちびさん」も発売)
 つまり「腹の減り具合で食べる量を決められる」という。
 でもね、そもそもひと袋全部、つまり6個とも食べてもたいした量じゃなくて、結局6個とも食べてしまうんです。ま、見た目のわりにはお得感がなかったって話ですが、今ならウケそうな気がするんだけどなぁ。業務スーパーに行けばチキンラーメンタイプの少量麺が大量に入ってるのが売ってるし。


◇ ハウス 本中華(1978年発売)


 コイツにかんしてはCMの印象が強烈です。


 大橋巨泉による「なんちゅうか本中華」は流行ったなぁ。「パイロット万年筆」の「ハッパフミフミ」といい、大橋巨泉はこういうのを言わせたら本当に上手い。
 にしても、先の動画を見る限り「ハウス<たまごめん>本中華」って言ってるね。ってことは「たまごめん」の派生商品だったのか。
 しかしたまごめんも「ハウス シャンメン」の派生なんですよ。で、「シャンメン」と言えば、このCM。


 これ、今ならポ○コレ棒で袋叩き(袋麺だけに)に合うな。つか当時から合ってたんだけど。
 つかハウスも一気に名前を変えず「ハウス シャンメン」→「ハウス シャンメンたまごめん」→「ハウス たまごめん本中華」→「ハウス 本中華」って具合にちょっとずつマイナーチェンジしていったのね。
 叩かれてイメージが悪くなったからすぐ変える、よりは、まァ、良いような気がする。


◇ 明星 中華三昧(1981年3月発売)


 これね、当時としては画期的というか衝撃的だったんですよ。
 というのも、インスタントラーメンとラーメンはまったく別の食べ物、という感覚が今よりもさらに濃厚で、各社「ラーメンとして美味い」よりも「インスタントラーメンとして美味い」を目指していた。
 いっこ前の「本中華」も名前は本格的っぽいし、一応ノンフライ麺だけど、スープの味は如何にもなインスタントラーメンだったし。
 それがこの「中華三昧」は一気にホンモノに近づけた。ノンフライ麺なのはもちろん、スープも「インスタント臭さ」がほとんどなかった。
 しかも「ラーメン屋のラーメン」ではなく「ちゃんとした(つまり街の中華料理店の、ではなく、それなりに格式がありそうな)中華料理店のラーメン」っぽい感じをイメージしたものだったからです。
 他のインスタントラーメンが昼飯、もしくはおやつレベルだったのにたいし、中華三昧ならば夕食のメインディッシュとしてもイケるよね、と思わせたのがすごい。
 当然値段も高かったし、あんまり食えなかったけど、あの別格感は今で言うならコンビニのレンジ麺レベルだったと思うわけでね。
 ちなみに同一ラインとして日清から「日清飯店」シリーズってのが出てたみたいだけど生き残ったのは中華三昧なわけで、ここでも「原点にして頂点」って法則が生きている、というか。


◇ 明星 青春という名のラーメン 胸騒ぎのチャーシュー/純情コーン/誘惑ベジタブル(1984年10月発売)


 これはね、いわば<くさび>のような存在で、味がどうこうというよりは「名前のインパクトだけで売り抜ける」先駆的な商品でした。
 アタシも名前は記憶してたけど、味は一切憶えてない。何となく食った記憶はあるけど3種類あったうちのどれだったかも憶えていません。


◇ 日清 お茶漬ラーメン(1981年7月発売)
 これはメチャクチャ憶えている。
 とにかくパッケージをよ~く見て欲しいのですが、サンプルとなる袋の写真にね、イクラが乗ってるんですよ。
 当然、袋に同梱されているわけではない。ただのイメージだから。でもどうせなら「まんま」やりたいと思ってね、おばあちゃんに泣きついて、このお茶漬ラーメンのためだけにイクラを買ってもらったのです。
 ま、わかる人にはオチはモロバレだけど、生のイクラを熱い汁に浮かべたらどうなるか。当たり前のように白くなります。つか煮上がります。
 だからどうやってもパッケージの再現なんか出来ないのですよ。
 って、だったらこのパッケージはどうやって撮影したんだ。つか「絶対実現不可能」なのをサンプルにするなよ!


◇ 日清 タコヤキラーメン(1985年7月発売)
 これ、今の今まで袋麺だと思っていたんだけどカップ麺だったのね。てかカップ麺でないとたこ焼きなんか入れられないか。
 でもこれもたいがい無理筋な話でして、たこ焼きを熱い汁に入れたらどうなるか、明石焼きを食べたことがある人ならすぐにわかりますよね。
 だったら最初から明石焼きにすれば良かったのに。いや明石焼きならうどんのが相応しいな。
 マジで今のフリーズドライ技術なら結構美味いインスタントの明石焼きって出来そうじゃね?


◇ ハウス 好きやねん(1985年9月発売)
 桂べかこ(現・桂南光)のCMが懐かしいからここにいれたけど、現今、こんなインスタントラーメンらしいインスタントラーメンはない。サッポロ一番や出前一丁よりも圧倒的に昔懐かしい、1980年代っぽい味なんですよ。
 関西地域にしか売ってないと思うけど、機会があれば是非食べて欲しい。とくに「最近のインスタントラーメンは凝ってるのはいいんだけど、どうも・・・」なんてお嘆きの御仁ならハマること請け合いです。


◇ 日清 らうめん(1986年10月発売)
 まァ実にこの時代らしいネーミングなんですが、これ、ノンフライ麺だったんですね。完全に忘れてたわ。
 ちなみにノンフライ麺と油揚げ麺の違いは、ノンフライにすることで油臭さを抑えて低カロリーになり、食感もより生麺に近くなる、という。
 ただ若干コストが上がるので、現在でもノンフライ麺はミドルレンジ帯以上のインスタントラーメンにだけ採用されています。
 つまり、旧来の如何にも「インスタントラーメンでござい」から脱却し、また高級ってほどでもない価格帯に抑えた良い商品なんだけど、この商品名は地味すぎるわ。気持ちはわかるけどね。


◇ サンヨー とっぱちからくさやんつきラーメン(1987年9月発売)


 とにかくCMのインパクトが強くて、最初マジで何を言ってんのかさっぱりわからなかった。


 後に福岡に移住してね、なーんとなくですが博多弁のヒアリングが大丈夫になった今見ると、一応はわかります。
 とにかく「からくさ」ってのが<ひっかけ>で、普通「からくさ」なんて言われたら「唐草模様」が浮かぶからね。
 最初の「とっぱち」は初っ端、「やんつき」は<病みつき>ですが、問題の「からくさ」は「くさ」を無視すればいい。つまり「初っ端から病みつき」になるほど美味いってことです。
 で、「くさ」は関西弁で言うところの「・・・やん」、横浜弁で言うところの「・・・じゃん」で、つまり意味なんかないんですよ。ただ博多弁っていうと「・・・たい」とか「・・・ばい」の方が有名で「・・・くさ」は全国的に知られていない。でも、少なくとも「ばい」よりも「くさ」を使う人の方が多いように思います。
 ちなみに、姉妹品として「とっぱちからくさおみそでやんつき」ってのもあったみたいだけど、知らないなぁ。


◇ 日清 うししのし/とりりのり(1987年8月発売)


 日清ってこういうノリ好きだなぁ。ちょっと時期はズレるけど「ブタホタテドリ」とかもあったし。
 でも日清のインパクト重視ネーミングの商品って味はわりと置きにいってることが多いんですよ。
 どっちも食べた記憶はあるけど、何つーか、フツー、だなと。


 こんな感じでPage1は終わり。Page2はインスタント<ラーメン>以外にも話が及びます。続く。

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