えと、これまで「やぶにらのコマソン大全」「やぶにらのコマソン大全 vol2」の2回コマソンネタをやってきたのですが、本当のところね、「これ!」ってのが見つかるまでvol3はやらない予定だったのです。

 やるつもりがないながらもこの2年半、コマソンを思い出す毎にメモしていったらかなり数が溜まってしまったのでね、この辺で一旦消化しておくかと。
 そんな感じだから、今回は<軸>と呼べるCMはありません。要するにどれも対等。
 ただし唯一、これなら、まァ、軸と言っても差し支えないんじゃないかね、と思えるのがあるんだけど、きわめて残念なことにこのCM、動画がアップされてないのです。
 とにかく、徹底的にバラバラで、玉石混交もいいところですが、見切り発車したいと思います。では3、2、1、キュゥゥゥウ!(藤村Dふうに)



◇ イシイ タマゴにべんり

 もちろん「ミネソタの卵売り」ですが、アタシの世代だと原曲を知ってるわけがなく、まず馴染みになったのはこの替え歌の方だったという。


 にしても原曲の「ミネソタの」というところが「イシイの」ってなってるんだけど、こっちのが譜割り的には自然なんです。ただしこの「ハウス たまご麺」も「ミネソタの」ってところが「ハウスの」になっているんですよ。


 ホントは「ハウス たまご麺」の方が時期的に早く、本当はこっちが元ネタなんだよね。ただこっちは世代的に知らない、というよりも憶えていないんでね。


◇ 理研 マボ茄子

 とにかく「言うことナス」ってところだけだけど、これ、商品名が「麻婆茄子」ではなく「マボ茄子」なんですな。つか理研は今も「マボちゃん」というラインナップがあるくらいで、これは何かのこだわりだろうか。


◇ 西武 冬市(エノケンVer)

 放送当時、アタシは関西に住んでたはずで、本当に関西でもこのCMをやってたかかなり怪しいんですがね。
 一応この時代、関西にも西武百貨店はあったから放送された可能性はあるし、何よりアタシも見た記憶がある。つまりこれがアタシのエノケンファーストコンタクトなのではないか、と。
 映像のラストはエノケンの初主演映画「エノケンの青春酔虎伝」からです。例の舌をペロペロさせながら「アワワワワ」やってるファーストシーンです。


◇ 日清 カップヌードル ハッピーじゃないか

 これはさすがにリアルタイムでの記憶はない。それはそうなんだけど、もう、どこをどう切り取っても「ディスイズ1970年代」なのは本当に素晴らしい。


◇ シノブフーズ おにぎりQ

 本当はこれじゃなくて「ザ・ヒットパレード」の替え歌のがあったからそれを選んだつもりなんだけどね。あの「♪ ヒットパレード」と「♪引っ張れ~」をかけたっていうアレね。
 おにぎりQはまだ扱ってるとこありますね。もう「引っ張る」タイプじゃなくなったけど。


◇ セガ せがた三四郎

 これ<揃い>で見たらせがた三四郎のキャラが途中で変わってるな笑
 にしても藤岡弘、マジでこの人動けるな。さすがに今はここまでは無理だろうけど、時代が良ければ立派なアクション俳優としてやれたろうに。


◇ エバラ浅漬けの素

 こちらは「朝だ元気で」ですが、言うまでもなくこの原曲はいわゆる「戦時歌謡」でして、1942年リリースですからまだいろいろと<勢い>がありますな。


 それはともかく浅茅陽子だよなぁ。当時浅茅陽子は「浅漬けの素」のCMだけではなく

1986年から「黄金の味」のCMキャラクターに起用され、生活感溢れる主婦役が好評を博す。翌年の続編が全日本CMフェスティバルテレビCM部門優秀賞を受賞。
エバラ食品工業のCMの顔となり、1991年には『エバラ家の人々』として映画化されるほどの代表作となったが、1992年春頃から雑誌などで動物愛護を理由とするベジタリアンであることを公表し始め、同時期に出演したテレビ番組でも同様の発言をした影響から、すべてのCMを降板した。


 別にさ、自身のポリシーとかは構わないけど、こういうのは順番が大切で、CMを降板してから公表しなさいよ、としか思えない。


◇ 出前館 スーダラ節

 実は植木等とダウンタウンという「本来あり得ない奇跡のコラボ」なんですよ。ま、他にも青島幸男を介した「明日があるさ」もあるけど。


◇ 酒は大関

 もう元の動画はないみたいね。残念。
 ただ加藤登紀子の娘であるYaeがコマソンを受け継ぎ、今そのバージョンが放送されています。


 この最新バージョンではなく昔のは出演者である田宮二郎が歌ったのもあるんだけど、これはやはり加藤登紀子の方がいい。つかこれ、女性目線歌詞だから女性歌手が歌うべき歌です。

 ここからは余談ですが、ちょっと今後、研究してみたいこととして「男の痩せ我慢の美学」みたいなのがあってね、というのも「男の痩せ我慢」って美学というか美徳が令和の世には完全に消滅してるからさ。
 でもそこを噛み砕いておかないと古いフィクションで噛み砕けないものが結構あるんですよ。だからね、ちょっと調べたいと。
 この楽曲は「男の痩せ我慢」を歌った楽曲でも白眉な名曲で、加藤登紀子の歌声が本当にハマってる。それがコマソンってのが何ともすごい。


◇ 国際秘宝館

 どうですこの下衆感!国際秘宝館のCMはいろいろあったはずだけど、どれもきわめつけレベルの下衆感があっていい。
 つか性風俗店じゃないんだからさ、いや一応は博物館の<体>なんだから、もっと重々しく「マジメに<性>について研究してます」みたいな空気感出してもいいのに、いやぁ、そんなんどうでもよくて、エロいでっせ!下品でっせ!みんな来ておくんなまし!!ってのを隠そうとしてないのが逆にいい。


◇ クワムラハム

 最後まで見てもらえればわかりますが、これ、チキンハムのCMなんですよ。
 一般にハムでもソーセージでも「チキンを使ったものは牛豚を使ったものの廉価版」というイメージが強かった時代に、これだけチキンを打ち出してるのは珍しい。それこそクジラの大和煮缶詰なんかでも極力<クジラ>ってのを隠して牛っぽいイメージを出そうとしてた、そんな時代なのに。
 アタシも一時期鶏ハム作りにハマったことがあったから一回食ってみたかったんだけど、売ってるところを見たことがない。
 クワムラハムは兵庫県多可郡多可町、てことは兵庫県のちょうどド真ん中に位置する会社ってことのはずなんだけど、兵庫県の県庁所在地である神戸でも売ってないとするならどこで買えるのか。んで何故ずっとサンテレビでCMをしてたんだろうか。


◇ 明治 十勝スライスチーズ

 所ジョージのCMはどれも本当にインパクトが強い。これもだし、ゆうパックのCMとか、あと替え歌だけどミスドの飲茶のCMとか、ついつい口づさんでしまう何かがありますよね。


◇ ジャノメ 湯名人

 いわゆる24時間風呂のCMですが、これ、一時期いろいろ問題になりまして、要するに「レジオネラ属菌の繁殖が抑えられない」というね。
 今は解決した、いや本当に解決したかはわからないけど、とにかく1990年代後半に全メーカー一斉販売禁止の可能性が報道されていたのはたしかです。
 結果的には今も24時間風呂自体は販売されていますが、ミシンメーカーとして知られるジャノメは「湯名人」をはじめとする24時間風呂市場から2021年に撤退したようで、つまりはもう販売されていない。
 でもこのCMは24時間風呂の代名詞と言えるようなCMで、「クレヨンしんちゃん」のアニメで野原ひろしが「♪ ゆ、ゆ、ゆゥとゆうめいじん、ゆうめいじんに会いたいな~」という替え歌を歌っていたのを今でも憶えている。


◇ 千福一杯いかがです

 このコマソンは阪急ブレーブスファンには強烈に刻まれているはずで、というのも阪急ブレーブス黄金期、具体的には1975年からの日本一の時の日本シリーズでこのCMが繰り返し流れていたのです。
 だからこの曲を聴くとアタシも西宮球場のオレンジ色のスコアボードやハゲハゲになった外野の芝生を思い出す。うん、これは懐かしい!



◇ カシオミニ

 「♪ ン答ァえいっ、パ!ツ!カシオッミニ」ですが、これ「やぶにらのマジカッコいい電脳系プロダクトデザイン大全」で取り上げても良かったな。


 いや性能はただの四則演算電卓だけど、デザインは今見てもカッコいいですよね。


◇ 加古屋

 ディスイズサンテレビCMなのですが、意外と名前が挙がることがないんですよね、これ。
 どうも21世紀初頭に廃業したようだけど、神戸の元町駅の近くに何故かまだ看板が残っているという。


◇ QBBベビーチーズ

 たぶんラジオでしか流れてないCMだと思うけど、ナレーションなし、歌のみ、という激シンプルな構成がサイコーです。


◇ ツカサのウィークリーマンション

 「♪ よんよんまるまるわんわんわんッ」ってのはやっぱインパクトあるわ。
 にしても、コマソンからは離れるけど、このCMは素晴らしいですな。まさに1980年代の空気感とノリを凝縮しまくってる。


◇ カネボウ プレイガム COLA MEET THE BLACK

 「突然ガバチョ」の「ハードデイズナイト」とどっちが先か微妙なんだけど、いややっぱ、こっち、つまり「プリーズプリーズミー」がビートルズのマイファーストコンタクトだったと思う。
 映像は言うまでもなくパロディなんだけど、これがビートルズなのかと勘違いした。いやビートルズじゃねーよ。ずうとるびだよ。ずうとるびでもねーよ!


◇ ハウス 六甲のおいしい水

 アタシは兵庫県神戸市生まれですが、他の地方の人に「家?六甲山をずっと下りたところ」と言うと必ず「六甲?水が美味しいんでしょ?」と言われた。
 あ、はい。ただの水道水です。


◇ ピップフジモト ワンダーペット

 アタシが敬愛するディック・ブルーナのキャラクターを使ったCMですが、ミッフィーちゃん以外のキャラクターが採用されたのは初めてじゃないかね。
 ただクールなキャラクターっつーかビジュアルとは裏腹に歌詞も歌い方も若干下品な感じなのがなんともはや。ま、動物用の薬のCMだからやむを得んっちゃやむを得んけどさ。


◇ フマキラー カダン

 これ実はコマソン中のコマソンじゃないかね。というのも

・完全オリジナル曲
・歌詞に商品名が織り込まれている
・歌詞を全部憶えたくなる

 という。とくに3番目が難しくて、歌詞をフルで憶えたくなるコマソンとかほぼないですからね。
 これ、公式サイトに歌詞が掲載されていたので引用しておきます。みんなも憶えて一緒に歌おう!

これは 葉の汁を吸うアブラムシ
これは 葉っぱの色が悪くなるハダニ
黒い斑点 黒星病
白いカビのうどんこ病
かっぱん病は葉を枯らすのです
カダン カダン カダン お花を大切に
カダン カダン カダン お花を大切に



◇ サーパスマンション良いマンション

 昔っつーか平成のはじめ頃くらいまでは今とは基準が違うので、今見ると「これヤバいだろ」と思えるようなエロCMがいろいろありました。
 パンチラなんか当たり前。胸がユサユサ揺れたり、これは当時からアウトだったはずだけど、どうやって規制をくぐり抜けたか、中には乳首が映っていたものさえ存在します。
 このCMもいわゆるエロCMの一種なんだけど、露出は一切なし。もうひたすらシチュエーションだけでエロさを表現している。
 具体的には児童から憧れられる存在の小学校の先生(音楽教師?)が自宅で男とイチャイチャしている、というものですが、このイチャイチャシーンというかキスが生々しすぎるんです。
 演じたのは、どうもはっきりしないのですが、たぶん青山知可子という方。数々の映画で濡れ場を演じてらっしゃるようで、たぶん演出から「もっとエロい感じで!」という指示があったのでしょう。でないと、ねぇ。
 つか穴吹工務店的にもそれで良かったのか?うーん。


◇ クラシアン
 本来であれば<軸>となるべきCMでして、こんな面白コマソンもない。つかね、アタシの世代で「歌の下手なタレント」となると、下手したら中居正広よりも先に名前が出てくるような存在だと思うんですよ。
 マジこの下手さは衝撃で、最初にこのCMを見た時はあまりにもインパクトが強烈ではっきり憶えてる。

♪ おまかせください水のトッラァブルッ!

 とくに「トッラァブルッ!」のところが酷くて、何しろもうゲンブツを見れないんで記憶だけだけど、声が裏返ってたと思う。
 たしか当時付き合ってたカノジョと一緒の時に流れたと思うんだけど

「え?ちょっと待って。今の聴いた?」

「聴いた聴いた!何あれ・・・」

 こんなことを言い合ったのを記憶しているくらいです。
 で、このCMに出てた、んでこのコマソンを歌ったのが誰かですが、ま、この人です。


 当時、布施博は「三枚目顔の二枚目的立ち位置」という実にフシギなポジションで、彼が一躍ブレイクしたのは佐野史郎の怪演が話題となったTBS「ずっとあなたが好きだった」というドラマです。


 これ、純粋なラブストーリーというよりはタッチはホラー風、展開はコメディに近く、何とも言えない飛び道具的なドラマで、ラガーマン姿で立ちつくす布施博はある種のギャグのようでもあり「三枚目顔の二枚目」がハマっていました。
 その布施博が水道工事の会社のイメージタレントというのはピッタリなんだけど、CMに起用した人もまさか、あそこまで歌が下手とは思わなかったと思う。ある意味「無難でソツのない」CMになるはずがとんでもないインパクトのあるCMになったんだからね。


◇ チェリオ スイートキッス

 これはココでも取り上げたゲルニカの「銀輪は唄う」をコマソンにしてあるわけですが、背景が書き割りになってて、しかもちゃんと日劇が描かれているのがいい。
 にしてもこれをCMで使おうとしたチェリオはすごいな。つかこの冒涜感は何なんだろう。


◇ 月華殿(あのねのね)

 コイツはかなり変則な思い出があるというか。
 1990年代前半頃、アタシは何故かブライダルのビデオカメラマンの撮影の助手みたいなバイトをしており、これがまた、何とも<ケッタイ>なバイトっつーか仕事内容で。
 当時のビデオカメラはカメラとビデオデッキ部がまだワイヤード、要するに有線接続でして、ケーブルを引き摺りながら撮影する、というのがスタンダードな<やり方>だったんです。
 ま、手練れのビデオカメラマンならちゃんとケーブル長なんかを計算して動き回るので問題は起こらないんだけど、それでもたまにケーブルが絡まることがある。で、アタシの仕事内容というのが「ケーブルが絡まないように<気をつける>」という。
 「ケーブルが絡まったら<ほぐす>」とかでもないんですよ。ただただ<気をつける>だけ。絡まり始めたらカメラマンに「絡まりだしました」と伝えるだけ。じゃあカメラマンが「そうか。了解」と気をつけるようになると。
 正直、こんなんでバイト代をもらっていいのか、と思うほどで、しかしこの役割は意外と重要だったらしく結構ギャランティをはずんでもらった記憶があります。
 それはともかく、その日も撮影だったのですが場所は大阪は寺田町にあった月華殿。過去形でもわかる通り現存しない。どうも2000年代半ばに実質的に倒産したらしい。
 しかし月華殿は子供の頃からCMでお馴染みで、とくに<あのねのね>がCMに出演、コマソンを歌っていたことで有名でした。

♪ 嫁いでェ行きますゥあの人に~
(中略、というかたいていのバージョンのCMでこの間はカットされていた)
  ありがとォお父さんッお母さん(げっかでェん~←コーラス)

 コミックソングというよりは駄洒落色の強いギャグソングを歌っていた<あのねのね>にしては実に「らしくない」しっとりしたバラードで、印象はかなり強かった。
 で、ブライダルの「ケーブルが絡まるのを<気をつける>」バイトの話に戻りますが、無事式典が終わってね、いよいよ新郎新婦退場になった。その時です。

♪ 嫁いでェ行きますゥあの人にィ

 いやいや、ここでそれが流れるのかよ!?たしかに月華殿だけどさ、にしても<あのねのね>だよ?いいの?
 ま、<あのねのね>には何の責任もないけど。


◇ CR創聖のアクエリオン

 「あなたと<合体>したい」というキャッチコピーだけしか印象に残っていない。つかコマソンが流れてたなんて初めて知ったっつーかリアルタイムではコマソンどころかBGMのイメージすらなかった。
 あまりにも意外だったので取り上げました。


◇ 播州信用金庫

 数々のヒット曲を生んできたサンテレビオンリーCMですが、近年のサンテレビCMの中でもヒット曲でしょう。


◇ ありあけハーバー

 いやぁ、これじゃないんだよ。
 「ありあけハーバー」と言えば東のサンテレビことtvkを代表するCMだし、多少古いのがアップされてて当然なんだけど、個人的にはやっぱ三浦大輔が出てるのが良かった。でも何故かないんだよなぁ。


◇ ビッグモーター

 2023年、世間を席巻したビッグモーターですが、ま、そのわりには「ルックバック2023」で取り上げてないけど、とにかくここは欠かせない。
 これ厳密にはコマソンというよりはほぼサウンドロゴなんだけど、たぶんもう、二度とFMなんかでは聴けないんだろうな。あれだけ、とくにアタシが愛聴していたFM802では下手したら5分に一回は流れていたのに。



 今回はあえて<完全>順不同にしてみました。
 ま、何しろCMなんでね、次に何が出てくるかわかんない方がCMらしいでしょ?



クラシアンのCMはマジ、ギリギリまで探したんですよ。見つかったら絶対に面白いから。
でもないもんはない。しかも何故かCM捜索ウィキに名前すら出てこない。
あれだけ世間を震撼させたCMを誰も探してないなんてあり得る?いやそれが現実なんだ。それが布施博なんだ。


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