はァいヤーマン!やぶにらですゥ。
いや動画の始まり方をやりたかったわけじゃないんだけど、本文を始める前にちょっと注釈を入れたいと思いましてね。

今回の「世界はうっかり者が回す」というエントリ、ベースとなる文章を書いたのは、実は4年くらい前です。本来は本サイトのClassic用として書いたもので、んでちゃんと書き終わっていた。
でも何度読み返しても「うっすい内容!」と思っていて、これをClassic用としてエントリするのはいくらなんでも、とずっとペンディングにしていたのです。

完全にボツ扱いするでもエントリするわけでもない、この中途半端な状態を4年も続けていた。
ただなんか、ずっと放置してあるってのもさすがに気持ち悪いなと思ってね、今回、だいぶ追記した上で、さらに細かいセンテンツも変えて「Scribbleとして」エントリすることにしました。
何しろ4年前に書いたものなので、なんとなく今とは微妙に<ノリ>が違うんだけど、まァいいでしょ。てなわけでエビバデゴッソー!



♪ 人生ェで大事なことはッ タァイミングにC調に無責任ッ

青島幸男が作詞して植木等が歌った「無責任一代男」の一節ですが、これ、アタシ流に言えばこんな感じになる。

♪ 人生ェで大事なことは タァイミングに怖さに愛嬌ォ
  とォかァくこの世はご愛嬌ォ 無愛想野郎はご苦労さんッ!

「タイミング」はそのまま。つかココにタイミングについては書いたので割愛。ふたつ目の「怖さ」については後述します。
さてさて、問題は最後の「愛嬌」です。
マジでね、もしかしたら愛嬌のあるなしで幸福度や生涯収入が決まるのではないかとさえ思っているのです。

これは女性だけに限らない。男性でも、いや男性だからこそ愛嬌が必要で、愛嬌は「可愛らしさ」と言い換えてもいいんだけど、それこそ売れてる芸能人はみな、可愛らしさがあるんです。
どれだけ面白いネタをやってる芸人でも、どれほど演技力が役者でも、歌唱力が高いヴォーカリストでも、愛嬌がなければ芸能人としては売れない。逆に芸は稚拙でも愛嬌があれば売れることが出来る、というか。

ダウンタウン浜田雅功なんか一番わかりやすいけど、暴力性が高いと思われつつ、それでいて愛嬌と芸の力で独特の可愛らしさがある。だから好かれるんです。
逆のケースは具体例は挙げませんが、人間的には愛嬌があるのかもしれないけどそれがテレビ越しでは伝わらないタイプです。
つか芸能人だけじゃないですよ。YouTuberなんかも完全に同じでね、いや下手したらYouTuberのが「愛嬌全振り」なのかもしれない。
たぶん営業成績の良い営業マンは一見無愛想気味でも、やっぱ独特の愛嬌とか可愛らしさがあるんじゃないかと。

昨今、こういうところが本当に蔑ろにされがちで、黙々と仕事が出来りゃそれでいいじゃないか、と思ってる人が増えてきた印象があります。
でもね、それは違う。何故なら愛嬌とは「最強のプラスアルファ」だから。
別に「愛嬌がある=仕事が出来ない」わけではない。つか先ほど書いたように、営業なんかだと愛嬌がないと営業成績を上げられない。
つまり、同じくらい仕事が出来るのであれば、いや多少は能力的には下でも「愛嬌」という強烈な下駄のおかげで評価されやすい。そりゃあそうですよ。似たりよったりの能力だけど片一方は愛嬌がある、もう一方は愛嬌がない。自分が経営者ならどちらを雇いたいかって話でして。

では具体的に「愛嬌」とは何なのかについて書いていきます。
まず、一番先に出てくるのは表情です。顔の<つくり>は関係ない。あくまで表情だけです。
よく「良い育てられ方をした子供は良い笑顔をする」と言いますが、実際、良い笑顔をする人は親しまれやすい。
てなふうに考えるアタシが、最強の笑顔を持ってると思うのがカズチャンネルの福井のカズさんです。

何だかカズさんの笑顔に胡散臭さというか怖さをおぼえる人がいるみたいだけど、まったくわからないこともないんです。
はっきり言ってサイコパスを見抜くことはほぼ不可能です。アタシだって、そりゃそれなりに付き合いがあればわかるかもしれないけど、初見でわかるわけがない。
さらに、自己愛性人格障害との区別も難しい。中身的にはかなり違うんだけど、表面上は良く似ているからです。

サイコパスにしろ自己愛性人格障害にしろ、笑顔を武器にしている場合が多い。だから一見、それこそ「愛想の良い人」ということになるのですが、どうもね、やっぱ、違うんです。何がどう違うかを論理的に説明するのは難しい。だけれども、五感を研ぎ澄ませばサイコパス特有のものを感じる時も、ある。絶対、じゃないよ。あくまで「~な時もある」ですから。
それが<怖さ>です。
この怖さは「人間味のなさ」と言い換えてもいい。血が通ってない、すべての物事を機械的に進めそうな、とでも言えばいいのか。

話を戻しますが、たしかにカズさんはガタイがいいので「パワー系」に見えないこともない。しかしアタシが見るに、どうも、そうした人間味のなさを感じることは一切ない。ま、実際に会ったわけでもないのでね、あくまでYouTube越しには、という注釈が必要ですが。
うーん、この説明は難しい。だからひとつ、例を挙げます。

今まで会った人の中でひとり、ダントツで怖かった人がいます。ってこの人はたぶん、サイコパスとかではない。
物腰はすこぶる柔らかい。柔和な笑顔で、口調もきわめておだやかです。さらに言えば顔立ちもマジメそうと言えばマジメそうな感じです。
しかしアタシはこの人にそこはかとない恐怖を感じた。何というか、ちょっとしたことで、スパンっと切られそうな怖さというか。
この人は実際仕事がデキる人だった。でもこれはわかる。ある意味こちらがミスしない限り、絶対にいい加減なことをしないという信用が出来るから、仕事のパートナーとして信頼出来るっちゃ出来るけど、でもやっぱ、嫌だわ。絶対ミス出来ないって緊張感が強すぎるもん。
このように「良い笑顔が出来るのに、どこがどうではないけど怖い人」って強いんです。

良い笑顔が出来ないと親しまれない。怖さがないと舐められる。たぶん「仕事が上手くいかない人」って、ま、当然のようにアタシ自身も含まれるのですが、どちらかが、あるいは両方が欠如した人です。
表情でもうひとつ、「怒った顔がどことなく愛嬌がある」ってのもあります。
これはいかりや長介を例にするのがわかりやすい。
何というか、いかりや長介の顔って絶妙にトボけてるんですよ。まったく怖くないわけではないけど、いくら怒り心頭になろうが本能的な怖さを植え付ける怒り顔ではない。だからメンバーも

「ほらほら、長さん怒り出したからさ、さっさとやろうぜ」

と言えるくらいのね、舐められるほどではないけど恐怖で身体が硬直するほどの怖さでもない、というか。
サイコパスの場合はまさに、身体が硬直する怖さだから。だから唯一サイコパスを見分ける方法があるとするなら怒らせてみることです。ま、間違いなくとんでもない仕返しをされるだろうからアタシはやんないけどさ。

ここからは中身、つまり性格的な話をしたい。
そもそも何でこんなエントリを書こうと思ったかと言えば、きっかけは石原慎太郎への回想をネットで見かけたからです。
亡くなると同時に神聖化される、ま、これは「死者に鞭打つのはいけないことだ」という日本人の倫理観があってのことでしょうが、それだけとも言えない。

生前の石原慎太郎は文句なしに頭がキレる一方、とんでもない暴言、失言も多く、直接喋った経験でもない限り「高圧的、威圧的な人」というイメージが定着していました。
しかし実際、ゆっくり膝を突き合わせて会話してみた人たちによると「本当に気さくな人」という声が多く、ま、それは故人を偲ぶ時によく用いられる表現だとしても、結構うっかり者だった、という意見があったのは面白かった。
おそらくそうしたうっかり者という欠点が<素>の石原慎太郎の魅力であり、<素>がほとんど伝わらないメディアを介した場合、魅力まで消えてしまったのではないかと思うのです。

考えてみれば当たり前の話で、石原慎太郎に限らず政治家なんてどうしても高圧的に思われがちだけど、基本優秀だったとしても抜けたところがあったり人間的な<かわいさ>がなければ支援者もいなくなりますよ。
というかモノホンの嫌われ者が政治家なんかなれるわけがないし、これは芸人であっても一緒で、ハチミツ二郎の

地下芸人ほど、ワガママですから。(中略)優しい人しかトップをとれないんですよ。それは絶対に。


という発言は本当だと思う。
優しさ、というのは単純に人を思いやる心だけではなく、愛嬌、つまりは抜けたところ=人間味は実は欠点どころか、もしかしたら決定的なストロングポイントかもしれない。

いかりや長介は完全主義者と言われたけど、顔の<つくり>だけでなく絶妙に抜けたところがあって、アタシも実際に高木ブーさんとお話しさせていただいた時、ブーさんは「長さんがさぁ」とか「長さんがね」といった感じで「あの人はああいう人なんだよ。でもそこが魅力なんだよね」というのが伝わる口ぶりで、完全主義者から感じる息苦しさを持ってるようには微塵も思えなかった。
おそらくドリフターズのメンバーで一番いかりや長介から怒られたのが高木ブーのはずで、そのブーさんがこんな感じ、というのは他のメンバーがいかりや長介にどのような感情を持っていたかは推して知るべしです。

さらにです。ま、ここからは追記分になるのですが、アタシの友人で動画にも何度か出てもらった次郎丸さんも、パッと見スマートで仕事がデキそうな反面、ものすごく冷徹な感じもあるのですが、アタシが知る限り、こんな「うっかり者」もいない。いやさすがにうっかりしすぎだろ、と。もういったい、何回「スマホがない!」って騒いでるのを目撃したか。

逆に実際の性格とか抜きに、とにかく愛嬌がないのが阿部慎之助で、いや阿部の顔立ちって比較的愛嬌があるんですよ。なのに全部をチャラにするほどムードや発言に愛嬌がない。だから叩かれる。
それこそ、ああ見えて野村克也とか岡田彰布とか星野仙一とか、ああいう人って厳しいと思われてたと同時に愛嬌もあったんですよ。それがね、もう致命的に阿部慎之助に欠如している。

やるやらないは置いといて、愛嬌のある人って「こうやったら人に好かれやすい」みたいな術はわかっていると思う。次郎丸さんだって愛嬌を出すためにわざと「うっかり」をやってるわけじゃないだろうけど、少なくともうっかり属性が(少なくとも対人関係においては)自身のマイナスにならないことくらいは把握しています。いやそれを言うなら野村も岡田も星野もわりとうっかり属性だった。
そう考えると、たぶん阿部慎之助って「しっかり者」なんですよ。絶対「うっかり者」じゃないんですよ。だから可愛くない。

しっかり者は世界はおろかチームさえ回せない。でもうっかり者は当人のスケールの問題もあるけど、上手くハマれば世界をも回せる。逆みたいだけどそれが現実なんですよねぇ。



本文に書くほどでもないのでね、あえてポストスクリプトとして書きますが、チームどころかふたり三人さえ回せない、しかも生涯ただの一回も「愛嬌がある」と言われたことがないアタシって意外としっかり者なのかもしれない。
そんな馬鹿な!アタシがしっかりしている?冗談も休み休み言えって話ですが、でもこれを否定すると本文で書いたことも否定することになる。
うーん、そういうことなんだよ次郎丸さん。アタシがしっかり者でアナタがうっかり者。だからこそアナタは金儲けが上手くてアタシが下手。もうそれでいいじゃありませんか。




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