えと、ちょっとばかし、実家のある関西に戻ったので、その話をね、テーマを分けて書いていこうかと。
今回はエントリタイトルにあるように<食>に絞ってやりたいのですが、実は旅の醍醐味のひとつに「普段は食べられないものを食べられる」ってのもあると思ってて。
アタシが無条件で、何度も訪れているイギリスはロンドンを旅の目的地として薦められないのは、やっぱりロンドンは食文化が弱いってのがあるんですよ。
もちろんロンドンにも美味いものはある。しかしこれはある程度生活したり、現地で暮らしてる知り合いがいないとなかなか発見しづらい。ただの旅行でそうした良い店に当たるのは非常に難しいです。
いやこれは痛感してるけど、美味い店を探す方法って結局ひとつしかないんですよ。つまりは昭和の刑事ばりに「足を使って」調べるしかない。
ネットで検索では限界がある。たしかにマジモンのヤバい店はネット検索で把握出来るかもしれないけど、目的は「マズくないヤバくない店」ではなく「美味い店」に行き着くことなんですよね。となったら無理ですよ。
だって人間、味覚なんて本当に人それぞれで、非常にレベルが高いにもかかわらず、なんかこの<味>、自分に合わないな、と思うことなんかザラですもん。
そうなったらね、もう、手探り次第に食ってみるしかないんです。
つまり「よく知る街」なら美味いものにありつけるし、逆に「あんまり知らない街」ならハズレに出くわす確率が高くなる。
じゃあです。アタシが今回行ったのは、何しろ3年前まで住んでいた、どころか18歳までいた関西です。となったら美味い店を知らないわけがない。
ただし、これが難しいんだけど、美味さの何割かは「新鮮さ」も必要で、あまりにも食い慣れた物だとどうしても確認作業に近くなる。ベストは「美味いのは知ってるけど、そう頻繁に行ったことがあるわけではない」ってのも入ってくる。
そうであれば、正直関西なんて不利も不利で、たしかに美味い店は知ってるけど、どこも行き慣れたところしかない。つかいろんな問題で「ここ美味いんだよ」という店がどんどんなくなったりしてるんで、かなり数が限られてきていた。となったら同じ店に何度も行くことになって、どうしても<慣れ>が出てしまうと。
つまり今回の旅、こと<食>にかんしては期待出来ないなと思っていた。関西ならどこでも同じだよ、と。
ただね、それではあまりにもつまらない。そこで策を練って、ちょっと寄り道してから関西に行こうと。幸いクルマなんでね、多少の寄り道は可能ですから。
具体的には東京から関西に向かう途中、高速で言えば名神から米原で北陸自動車道に入って福井に行ってきました。
なんで福井?それはもちろん<魚>です。
福井と言えば蟹と鯖が有名ですが、蟹は言うまでもなくボイルか鍋、鯖は焼き鯖か、もしくは「へしこ」(へしこの説明はココでも読んでください)ってことになるんだけど、実は福井って<生>の魚がめちゃくちゃ美味いんですよ。
いや福井に生魚、つまり刺身や寿司のイメージはないのかもしれない。でもアタシもいろんなところに住んだけど、生魚にかんしては正直他の追随を許さないレベルで異様に美味い。ぶっちゃけ銀座の高級寿司店に行くよりも美味い。はず。銀座の高級寿司店なんか行ったことないけどさ。
ま、アタシが行ったのは回転寿司っちゃあ回転寿司なんですよ。でもそこの店は何度か訪れたことがあって、その美味さは折り紙付きなのは嫌ってほど承知していた。
んでね、たぶん10年ぶりくらいに行ったんだけど、もうやっぱ、レベルが違いすぎるわ。ここのを食ったらしばらく東京で回転寿司には行けなくなる。銀座の高級寿司店なら違うのかもしれないけど。



もうね、魚の<甘み>がぜんぜん違う。とくに最後の「えんがわ」の美味さは衝撃的で、大手回転寿司のペラッペラで甘みも旨味も何もないえんがわしか食ったことがない人はショックを受けると思う。
つかね、さっきも書いたように、あまりにも美味すぎて、しばらく寿司や海鮮丼の類いは食いたくないと。だって日が経ってなさすぎて絶対比較しちゃうじゃん。だから次食うのはこの感覚がある程度消えてから。ま、完全に消すことは無理だけど、つか美味さを憶えてたからこそわざわざ福井くんだりまで行ったわけで、とにかく比較はあまりにも可哀想だから止めておこうとね。
とくに寿司好きな人は、冗談抜きに一回福井に行って欲しい。ほんとヤバいから。
いやアタシもいろいろあって、実は福井にはトラウマがあってあんまり行きたくなかったんだよね。いろいろと蘇るから。
でもそんなトラウマさえも吹き飛ばす、とにかく福井の寿司を食いたいって欲望、これ、めちゃくちゃすごいことなんですよ。
