個人的に「水曜どうでしょう」の一番の名言って「ミスター頑張ってるぅ!」だと思うんですがね。次が「ホヤ食べたらエビの頭一個もらえるの?」だと。誰も同意してくれないだろうけど。

そんなことはさておき、昔、アタシの知り合いが、そのまた知り合いっつーか友人からかなりしつこくマルチの勧誘を受けていたらしい。
アタシも相談を受けてたんだけど、 ま、アタシから言わせればマルチの勧誘をしてくるヤツなんて友達でもなんでもないんですよ。でも友達だからあまり酷い断り方はしたくない、ということで悩んでたのですが。

「これ始めたら一緒にやってる仲間がいっぱい増えて、すごく楽しくなるよ!」

この誘い文句自体どうかと思うけど、だったらこう言ってやれ、と。

「それ(マルチ)はやらないけど、友達として紹介してよ」

そしたら驚くべき返答があった、らしい。

「でも(マルチを)やってない子は『頑張ってない子』みたいに見られるんだよ」

なんだよ頑張ってない子って。つまりハメればハメるほど頑張ってることになるのか。どういう世界だ。
それもまたさておき、やたらに「頑張り」に異常な価値観を持ってる人はいます。これが仕事だと「頑張り=労働量」ってことにしてもいいのかもしれないけど、カネ勘定が絡んだり、多少なりともクリエイティブな仕事内容だったら正直「どれだけ頑張ったか」なんて1ミリも関係ない。徹夜徹夜で作ったものより鼻糞をほじりながら5分で作った物の方がクオリティが高ければ評価されるのは鼻糞ホジホジの方です。

さて再び話は変わります。
カジサックがえらい失言をして叩かれてるみたいだけど、これは驚かない。もうずいぶんカジサックのチャンネルを見てないけど、そういうことをうっかり言いがちな人であるとは思ってたから。
でもね、少なくともカジサックはYouTubeにおいて成功してるんですよ。これを訝しく思う人は多いかもしれないけど、これも理解出来る。
あのチャンネル、カジサックは頑張ってるんですよ。いやこの表現は正確ではないかもしれない。とにかくめちゃくちゃ頑張ってる<ように見せるのが上手い>と言った方がいいか。

ここが他の芸人ユーチューバーと違う。
知名度のわりに登録者数が伸びない芸人ユーチューバーのチャンネルって、すごい「手を抜いてる」ように見えるんですよ。いやこれも正確じゃないか。
もしかしたら「頑張りを見せるのはテレビで、YouTubeは出来るだけ肩の力を抜いて<素>の自分を出したい」と思ってるのかもしれないけど、これが失敗する素ではないかとね。
考えてみれば、登録者数が多い芸人ユーチューバーのチャンネルはエガちゃん然り、ジャルジャル然り、中川家然り、少なくとも「肩の力を抜いてる」感はまったくないですからね。
というか「肩の力を抜いてるキャラ」のさまぁ~ずでさえ、むしろYouTubeは頑張りを全面に出してる。だから爆発的ではないとはいえ順調に登録者数が増えてる。

よく「身体を張らないと芸人は面白くない」と言いますが、面白さと身体を張る張らないは1ミリも関係ない。でも人々は「頑張ってる」人に目を向けやすい。
アタシなんか鼻ホジ側とまでは言わないけど、一応はクリエイティブなことをやってきたので「頑張ってるかどうかなんてまったく関係ないだろ」と思う側ではあると思うんです。
というかYouTubeだって本当は関係ない。ないんだけど、手を抜いてると思われるくらいならば「頑張ってやってます」というのを全面に出した方が良いのではないか、そう思うようになってきた。

もちろん実際どれだけ頑張ってるかは関係ありません。あくまで頑張ってるように「見せかける」テクニックです。
んで、間違っても「手を抜いてる」ようにだけは見られちゃいけない。つかその辺をカッコつけがちというか、頑張ってるアピールなんて垢抜けないダサいことだって思ってるのを消さなきゃいけない。
どうせ実際にどれだけ頑張ってるかなんて誰にも見えないんだからさ、カッコだけでいいのよ。それで収入が変わるんだったらやらないと損です。
つかさ、動画を作る労力なんてとんでもないんですよ。頑張らないと永久に人様に出せない。
ウチのチャンネルだって相当頑張ってる。でもやっぱり、そういうのを悟られないようにしようと思ってた。だからチャンネル登録者数が伸びないんじゃないか。

それで言えば、アタシが出演してるだてレビsideBさんのミステリーアワーってな番組とか、あれ、実はものすごい作業量なんですよ。アタシは当日スタジオに行ってウダってるだけだけど、主宰であり番組の頭脳であるキーフレームさんの労力と能力たるやとんでもない。つかたぶん、YouTubeの中でもトップクラスに手間暇かけた番組だと思う。
でもそれがイマイチ伝わってないように思う。もちろんキーフレームさんの<ニン>もあるんだけど、あの実際の作業量を考えたらやっぱり今のチャンネル登録者数は嘘だと思う。もっと増えなきゃいけないチャンネルですよ。

ここからは一般論だけど、頑張ってないのを頑張ってるように見せかけるのは大変だけど、本当に頑張ってるのなら、もうほんと、あとは<見せ方>の問題なんですよね。
いわば「自己プロデュース能力」とでもいうのか。ま、カネ儲けが上手い人は全員、自己プロデュース能力が高いからね。
ただ自己プロデュースほど難しいものはない。出来ない人はとことん出来ない。アタシもまったく出来ない。この辺は意識の問題もあるけど、やっぱ持って生まれた才能も確実にある。出来る人は意識してなくても出来るから。

しかし「頑張ってるように見せかける」自己プロデュース能力ってハードル高いわ。つかさ、いろいろ邪魔してくるんだよ。あー邪魔!



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