なんだかんだ、アタシが「だてレビsideB」さんのミステリーアワーという番組に「姿出し」で出演し出してから3ヶ月経ちました。ってほんと、時間の流れるのは早いもんですなぁ~!

何しろこの番組、前任のエリツィンさんがあまりにも優秀すぎたので、ってつい<前任>って書いちゃったけど、別にアタシは<後任>ではないし、比較されて叩かれるのも織り込み済みで出演しているので叩かれるとかも構わないのですが、少なくとも<邪魔な存在>にだけはなりたくなかった。それが熱心な視聴者さんへの最低限の礼儀だと思ったし、もしアタシがいち視聴者だと仮定して、コイツ邪魔だな、みたいなのは嫌だったんです。

だからとにかく「なんかいつの間にか、当たり前のような顔して座ってる」みたいな存在になろうと思った。目立つことなく、さりとてまったく何もしないわけでもない。ちゃんと相槌を打ったり話を振ったり「やんなきゃいけないことはやってる」んだけど、それでいて存在感を消す。それが目標だった。
ただね、それをずっと遂行するにはひとつ、強烈なハードルがあった。これはやってみて本当に痛感しています。

具体的には「出演者が少ない」というね。
もし出演者が「テレビのチカラ」くらいいるんだったら、アタシは完全に影の存在としていられた。でも基本的には3人しかない。たった3人で、そのうちのひとりが完全に影になるって無理な話なんですよ。
しかしまだ3人いればいい方で、マーモニさんもトカゲキングさんも達者な人なんである程度は影でいられるんですが、もし、キーフレームさんとアタシのふたりだけになったら・・・?

以前も書いたようにだてレビさんのもうひとつのチャンネルであるside3では何度かアタシとキーフレームさんふたりだけでトークしたことがある。でもあれは「ナンナと誤魔化し明後日の方向とは言え広げることが出来る」映画ネタだからなんですが、これで変な自信を持っちゃった。
仮に何らかの事情でマーモニさんやトカゲキングさんが出演出来なくなっても、キーフレームさんとふたりで回せる、と。
これがとんでもない間違いだった。

4月下旬の回、とある事情で本来出演予定だったマーモニさんが出演出来なくなるという事態に陥りました。
それでも本編はアタシが現場映像を撮影してきた回ということもあり、基本的にはキーフレームさんの構成に沿って話を進めればいいだけなので、まあなんとか無事終えることが出来た。
ところがこの後にデッドロックがあった。本編後に配信される、メンバーシップ限定動画です。
この「アフターミステリーアワー」と呼ばれる番組は本編とは違って完全雑談で、とはいえ一応は本編に沿った内容である方が望ましい。つまり多少逸れても<事件系>という大枠から外れちゃいけない。

これがもう地獄だった。先述の通り、side3ならいくらでも逃げ道はあるんだけど、ミスアワとなるととにかく逃げ道がない。上手く事件に、とまでは言わないけど、多少事件と関連のあるところから話を広げてエピソードトークが出来りゃ良かったんだけど、もう<間>を恐れてまったく余裕がなくなってしまった。
同時にマーモニさんの偉大さをあらためて理解した。当たり前のように、自然にエピソードトークを放り込める剛腕と、話に引き込む語り口の上手さは到底アタシが真似出来るものではありません。

それまでのアタシは「極力存在感を消す」というのを標榜してやってきたのです。でもテメエが中心になって話を回せとなったら何も出来ない。
存在感がない=キャラクターがはっきりしないということでもあり、やっぱ最低限のキャラクター性がなければエピソードトークも成立しないのです。
要するに<アク>ですよ。たしかにアクが強すぎるのは問題だけど、じゃあアクがゼロに近ければそれでいいのかというと、そうじゃないぞと。

ただこの「アクを出していく」というのは本当に難しい。
その翌週、ちょっとだけアクを出そうといろいろ策を練ったんだけど、まあ評判が悪かった。笑えるくらい評判が悪かった。
もちろんアクを出すためだけにあんなこと(視聴者さんには言うまでもないことですが「ヒロシ(仮名)」の話です)をやったわけではなく、いろいろ考えて、何も浮かばずちょっと逃げの気持ちもあって卑怯な手を使ったんですが、ま、ものの見事に視聴者さんに見透かされていたね。あ、コイツつまんない話に逃げやがったって。

ここからは余談。
その次の考察(妄想)回はかなり抑え気味にしました。本当は「ヒカルちゃんが歌手志望だった」とか、もっと「女はそれを我慢できない」に寄せてやろうと思ったのですが、頃加減を考慮した結果、あんな感じにしました。
余談終わり。

その辺のバランスっていったいどうやったらとれるようになるんだろ。冒頭で書いたようにミスアワに参加して3ヶ月だけどまったくわからない。
マーモニさんは演劇人だし、トカゲキングさんは歌手です。つまり人前に出ることは本業に近い。だからまァ、出来るのはわかるのはわかる。さすが修練を積んだ人は違うと。
しかし前任のエリツィンさんはアタシと同じく「人前に出ることは本業」ではない。なのになんであんなにアクの制御が出来るんだ。

正直、エリツィンさん出演のアーカイブを見ると本当に自己嫌悪に陥る。もう全部が上手い。
んで自分の出演回を見ると下手くそすぎて泣きたくなる。いやマジで、これでよく視聴者さんも許してくれてるなぁと。みなさんあったけぇわと。
結局ね、あの番組ってエンターテイメントなんですよ。いやこれはミスアワに限らずside3でも同じことが言える。事件にどれだけ詳しいとか、映画に詳しいとか、そんなことはわりとどうでもいい。というかその辺の役割はキーフレームさんがやってくれる。(だからキーフレーム<先生>というポジションなんです)
むしろ周りが知識豊富な必要はない。船頭多くして船山に登るになるだけです。学校でも先生がふたりいたらややこしくてかなわないでしょうが。

それよりも、とにかくタレント力ですよ。テレチカで言えば、ヒデちゃんや高橋英樹が必要なのは当然として、実は室井佑月や東ちづるがどれだけ重要か。あのポジションに素人を置いたら途端に番組としてのクオリティは下がるわけですから。
室井佑月だって東ちづるだって、ただ無難なコメントをしてるだけじゃないですよ。ちゃんと培ってきたキャラクターに則ったアクを出してる。つか最低限のアクを出せてるから番組が成立してるんだから。

実際、アタシもミスアワという事件系チャンネルに参加して、もっと事件に詳しくなろうとかこれっぽっちも思ってないもん。たぶんそれは関係ない。
だからと言ってタレント力を上げるのはなぁ。どうすりゃいいんだって話で、こんなことなら若い頃にタレントスクールにでも通ってたら良かったわ。



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