先日Twitter(←しつこくこの表記)に書いたことを、さらに書き足したくなりましてね、ええ。

ま、簡単に言えば小説を書くとはどういうことなのかって話なのですが、まずはココを読んでもらえればアタシの基本的な考えがわかるはずです。
ってのもあまりにも不親切だから、今回のエントリで重要になるところだけ引用しておく。

若い、人生経験が浅い頃はよくこの手の勘違いをしやすいのですが

・フィクション=脳内にあることを形にする

・ノンフィクション=調査や取材をしたことをまとめる

 このような仕分けをしがちです。
 しかし(中略)どちらも基本的には同じなのです。

・フィクション=調査や取材をしたこと(「経験」でも構わない)を架空の設定を用いて<物語>として落とし込む

・ノンフィクション=調査や取材をしたことを実名等を用いて「実際に起こったこと」という形式で書く

 つまり、どちらも調査や取材は必要で、<素材>をどう調理するかでフィクションかノンフィクションかに分けられていた、と言ってもいい。


これをね、ちょっと逆の方向から語りたいなとおもったわけで。
つまりです。フィクション(小説でも漫画でもいい)を書くためにはどうしても調査が必要、となったらです。仮にフィクションを書く予定がなかったとして、気になることを調べていくうちに「あ、これ、フィクションという形でまとめた方がいいな」なんてことも出てくるんじゃないかと。
もちろん全員が全員そうなるとは思わない。中には「調べてわかれば十分。別にそれを、何らかの形にしたい、とは思わない」人もいるだろうし、論文として形にする、はたまたノンフィクション的に形にしたい人もいるはずです。

その辺はもう人によって違う。違うんだけど、それでも「調べてわかれば十分」タイプの人たちとその他、小説であれノンフィクションであれ、何らかの形にまとめたい人たちではぜんぜん違うような気がするんですよ。
んで後者について書きたいのですが、このタイプの場合、正確には「形に<したい>」ではないと思う。というか<したい>レベルでは形にならない。
つまりです。<したい>というよりは形にしないと<気がすまない>人たち、と言った方がいいんじゃないか。

気になることがあれば調べないと<気がすまない>
調べたことを形にしないと<気がすまない>

たぶんね、こういうタイプの人しか小説なんか書けないと思うのですよ。んでさらに「調べたことをフィクションという体裁に落とし込める」技量も必要なわけで、正直、よほどのセンス・オブ・ワンダーな天才以外、こういう資質がなければフィクション作家にはなれないと思う。当然、言うまでもないけど漫画にしようと思うなら画力も必要だしね。

アタシなんか、基本的には<気がすまない>側ではあるんだけど、それを「フィクションという形に落とし込む」欲望もなければ才能もない。だから小説書きにはなれないのです。
いやね、今ならそれこそ、趣味としてやるって方法がある。実際問題、たとえそれでわずかばかりの収入があったとしても、ブログやYouTubeなんかで吐き出すのは趣味です。つかまさしくアタシがそれで、別に調べてないことでもこうやって考えを吐き出していかないと辛くなる。どれほどの数の人が読んでくれてるとかはあんまり関係ない。何しろ吐き出すのが目的なんだから。

そういう意味で、アタシのように「吐き出さないと辛い」タイプでなおかつ「プロの文筆家になるほどの才能はない」人間にとっては、気軽に吐き出す場所を作れるインターネットがある時代はまことにありがたい。
でもこれ、インターネットなんてせいぜいここ30年ほどのもので、それ以前の人たち、要するにアタシのようなタイプの人はどうしてたんだろうって。
同じ趣味を持つ友人と語り合う、くらいが関の山で、ま、後はそれこそ同人誌とかか。それはそれで「気軽さ」はほとんどないわけで、やっぱ、それはしんどいなぁと。

いやそういう人は、仮に底辺だったとしても、ギリギリ淵にしがみついてるレベルだったとしても、<プロ>になるしかなかったんだろうな。
でもプロってのは「メインのカネ儲けの手段」ってことになってしまうわけで、となると書きたいことなんかほとんど書けない。
あー、もう、想像しただけでしんどいわ。つかそれならプロである必要ないじゃん、と思うけど、そうは言っても「誰にも見せない原稿用紙」が溜まっていくのは、それはそれでメンタルやられそうだなぁ。

なんかもう、アタシなんか今の時代の人間で良かったとしみじみ思う。そりゃあ昔のことが好きだったりするのは事実だけど、こんな人間、それこそ戦前とかに生きてたら、カアサン.....ボク、アタマガヘンニナッチャッタヨォ(©里見の謎)



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