ま、何しろ事情があって毎週水曜日は試合が見れないのですが、さる6月3日、大竹耕太郎の好投も虚しく阪神タイガースは負けた。つかほんとに水曜日は勝てないね。いったい何の呪いだ。
それはともかく、何しろ見てないので完全に把握してるわけではないけど、7回表西武ライオンズの攻撃、いつも通りランナーを出しながらも、大竹が粘りに粘って、何とか2アウトまで漕ぎ着けた。
このピンチになおも大竹は粘り、ショートゴロに打ち取った。はずでした。ま、言うまでもないけど、このただのショートゴロをショートを守っていた小幡竜平が弾き、それだけならまだしもファーストに悪送球して、ふたりのランナーが生還、これで0-1から0-3になってしまったのです。
そしてこの致命的エラーをやらかした小幡は翌日に登録を抹消された。もちろん怪我ではなく懲罰的意味合いが強い抹消です。
しかしね、アタシから言わせれば、そりゃあ小幡を使ってりゃ遅かれ早かれ大事な場面でこういうことをやるのは目に見えていた。だってそういうレベルの選手だもん、と。
というかそもそもの話、エントリタイトル通り、アタシは一度たりとも「小幡の守備は上手い」なんて思ったことがない。
たしかに守備範囲はある方だとは思うし、超ファインプレーもやることがあるのですが、ぶっちゃけそれで守備が上手いと決めつけるのは本当に愚の骨頂だと思ってて。
というかね、これは指標を過大評価する人に見られがちなんだけど、守備範囲が広い故のエラーなんてまずないんですよ。普通なら追いつけない打球に追いついた、その結果ポロっとやってしまった。たしかにこれでエラーと記録されたら可哀想なんですが、じゃあそんなプレーがどれほどあるのかというとほとんどない。
件の西武戦のプレーも、守備範囲が狭いことでお馴染みの木浪でも余裕で追いつける当たりであり、ましてやその後悪送球までやらかしてるわけで、これを擁護しろって方が無理があります。
これは下柳剛がしつこく言ってることですが、ピッチャーはさほど守備範囲の広い野手を求めてないと。それよりもキチンと打たせてとった打球を確実に処理して欲しいと。
つまりね、仮にどれだけ守備範囲が狭かろうが捕れないところに打たれたらそれはピッチャーの責任、という考えらしい。
もちろんピッチャー全員が全員、下柳のような考えかはわからない。しかし下柳であったり大竹だったり、粘ってゴロを打たせようとするタイプのピッチャーにとって、今回の小幡のようなプレーは後々にまでダメージが残るのではないかと思うのです。
野球にエラーは付き物です。だからあのワンプレーだけで小幡を責めてるんじゃない。しかし常日頃からずっと小幡の守備を見てて、とにかく捕り方が<雑>で、いつ致命的なエラーをしてもおかしくないと思っていた。というかこんな<雑>な捕り方をする選手を、いくら守備範囲が広くてもアタシは上手いとは認めない。
逆にセカンドの中野拓夢なんか、守備範囲が広いのはもちろん、実に堅実で、さらに送球エラーがほとんどない。アタシはね、こういう選手のことを上手いと言うと思ってるのです。
まあなかなか見えづらいのかもしれないけど、小幡って典型的なスタンドプレーヤーなんですよ。
だから見栄えのするプレーもあるけど、とんでもない守備や、チャンスで何も考えてないような三振も平気でする。さらにバントや右打ちのようなチームプレーも苦手。つまり完全に脇役タイプなのに脇役の仕事が出来ない。
もし打撃も守備も一流の数字を叩き出せるなら、それも個性と言ってもいいでしょう。しかしずっと一流とは呼べないような数字しか出せない。
こう書くとまるでアタシが小幡のことが嫌いみたいだけど、ぜんぜんそうじゃないんですよ。
高校時代からアタシはずっと小園海斗のことを評価してて、ドラフトで広島に入ってね、これは将来高橋慶彦とか野村謙二郎のような選手になるなと思っていたんです。
正直、その後の<伸び>は物足りない。去年首位打者を獲ったとは言え、守備も走塁(盗塁)も長打力もこの程度なのはかなりガッカリしています。
でも少なくとも3年目くらいまでは期待値も高くて、そんな頃、小園と同期で同じショートの小幡が台頭してきた。だからずっとこう思ってた。
小幡頑張れ!小園に負けるな!!
と。
小幡は小幡で頑張ってたとは思う。それでレギュラー候補に挙がるまでになった。事実、岡田彰布は、んで藤川球児も、小幡をレギュラーとして使う気満々のように見えた。
なのにレギュラーを掴めない。つか良い時が続かない。肝心な時に怪我をする。こうなると守備範囲は劣るとは言え、打撃は若干上でとにかく怪我しない木浪聖也に勝てるわけがない。
・怪我が多い
・プレーが<雑>
・スタンドプレーヤー
ま、はっきり言って、使う側からしたらめちゃくちゃ「信用出来ない」タイプなんですよ。
よく言うのが、監督の仕事として「選手を信用してグラウンドに送り込むこと」らしいけど、とくにレギュラーと呼ばれる選手においてはそれがないと無理です。
でもそこが小幡には決定的にない。ショートの守備にしたところで、たしかに木浪や小園よりは広いのかもしれないけど、使う側の気持ちになってみると、この「信用出来ない」というのがかなりの枷になるはずです。
ただ、使う側ではないただのファンからしたらこういう選手を過大評価しがちだとは思う。過去に阪神にいた選手で言えば上本博紀がそうでした。
ベンチにいたり、たまにスポットで起用する分には非常に面白い選手ではあったのですが、怪我が多く、続けて出場してるとポカが増えてくる、という小幡に似たタイプの選手だったんです。
だから上本もファンから過大評価されていた。でも結局、こういうタイプの選手は「なんで小幡(上本)を固定して使わへんのや!」と言われてるうちが華で、本当にレギュラーにしてしまったらチームとしてマイナスな大きすぎる。
小幡は今年で25歳だからまだ若いっちゃ若いけど、すでにプロ8年目です。ぶっちゃけ、仮に高卒であっても8年経ってレギュラーになれない選手が不動のレギュラーになったケースをひとつも知らない。つまりもう、小幡が不動のレギュラーになることはないと思う。
じゃあ小幡なんかいらないって話なのかというと、そういうことではまったくない。当然阪神に必要な選手だし、そもそもアタシは「小幡はレギュラーは無理」と言ってるだけで「戦力にならない」とはひと言も言ってない。ついでに言えば今回二軍に降格させたのも反対だった。
要するに「小幡の使いどころ」をちゃんと見つけてやって欲しいなと。これは上本を上手く活かせなかったことへの後悔からです。ま、アタシが後悔してもしょうがないけど。
野球はレギュラーだけでやるのではない。レギュラーとしては無理でもちゃんと働きどころのある選手はいくらでもいる。阪神で言えばほぼ代走一本の植田海とか。
つかこれからも「小幡固定しろ!」というファンがいなくならないようにして欲しい。それはつまり、それだけ小幡を上手く使ってるってことだから。
正直だいぶ意味合いは変わっちゃたけど、それでもアタシはこう言いたい。
小幡頑張れ!あと小園も頑張れ!!
