エース、という称号は主にスポーツ関連、それも団体競技で用いられることが多い。たとえば野球であればエースピッチャー、サッカーならエースストライカー、バレーボールならエースアタッカーなどです。つかエースとは
第一人者。最高、最上の存在。(goo辞書)
というような意味があるので、個人競技には相応しくない。やはり、団体競技の中で、もっとも信頼のおけるプレイヤーにたいして用いるべきでしょう。
さらにその上として「絶対的」という形容が付く場合があるんけど、これは成績や調子に左右されることなく、少なくとも数年間はエースの地位を守っている、もしくは背負っているものやオーラが段違いの場合のみ有効、と言った感じか。
アタシはこれからスポーツにおけるエースについて書きたいわけではない。ジャニーズ(現注・現スタートエンターテインメント。以下同)について書いていきたいのです。
アタシは自他ともに認める中年男性ですが、あるいは中年男性がジャニーズを評価しているというと笑われるかもしれない。
でもね、ある程度の知識がある方がジャニーズを評価しやすいのではないかと思っているのですよ。
ジャニーズアイドルの紋切り型の批判として「ルックスが良いだけで歌もダンスも並以下」というものがあるけど、歌やダンスというのは所詮テクニックの話です。そしてテクニックというのは「のし上がるための手段」でしかない。
ジャニーズのアイドルは間違っても評論家(素人、や、似非、も含む)に認められるために活動しているのでないのだから、テクニックの甘さを責めるのはお門違いもいいところです。
むしろ、では何故、甘いテクニックであれだけ人気を集められるのかを考えた方がいい。
アタシはルックスだけとも思わないし、事務所の力だけとも思わない。ルックス順に売れているわけではないし、事務所の力がそれほど強大であるのなら、ジャニーズに所属するアイドルが全員売れてないとおかしい。
いくら歌が上手かろうが、ダンスか上手かろうが、ルックスが良かろうが、売れない人は売れない。だから「他に何かがあるはずだ」と考える、これが商売の基本です。
ジャニーズでアタシが面白いと思うのが、絶対的エースを置かないようにしている、ということです。
解散したけどSMAPのエースは文句なしに木村拓哉だった。しかし当初は稲垣吾郎と森且行が2枚看板のような雰囲気があったくらいで、キムタクがエースになったのは結果論と言えなくもない。
実際、キムタクくらい突出していればわかりやすいし、TOKIOのようにバンド形態の場合は別だけど、たいしてジャニーズに興味がない人間からすれば「グループ内で誰がエースかわからない」のです。
嵐のエースの松本潤だった、と聞けば、まァ納得は出来るんだけど、松潤に別段エースっぽい感じはなかったし、主力が相次いで抜けた関ジャニ∞(現注・現SUPER EIGHT、以下同)になると、現今誰がエースかわかる人の方が少ないはずです。
関ジャニ∞のファンに聞くと、現在のエースは大倉忠義だという。そしてテレビでの露出がもっとも多い村上信五は(夜ふかしなどでもイジられている通り)断トツで人気がないらしい。(人気=推しメンという意味で、けして村上信五が嫌われているわけではない)
これはファンでなければ絶対にわからない。
メンバーの立ち位置も、これまでのジャニーズはセンターが日替わりで、あえて絶対的エースがわからない配慮をしていた。キムタクでさえセンターになることは珍しく、たいていはリーダーだった中居正広がその場にいた。
現在(現注・2021年当時)、ジャニーズの次代のスター候補筆頭は何といってもKing & Prince、通称キンプリでしょう。
キンプリはそうした「絶対的エースをむしろ敬遠してきた」ジャニーズにしては新しい売り方をしてきた。一部では「平野紫耀と愉快な仲間たち」とさえ揶揄されてますが、あそこまで絶対的エースを打ち出してきたグループを出してきたのは「新しい時代」を感じさせる。
平野紫耀にしたところでジャニーズらしくない経歴をもっており、テレビで簡単に消費されそうもない、良い意味でのアクを感じる。
本当はジャニーズのアイドルと小劇団との比較、はたまた平野紫耀の可能性について書きたかったんだけど、今日はこれくらいにしておこう。

