しつこく書いてますように、アタシはほぼ毎週水曜日に茨城県にクルマで通ってるのですが、東京からだとね、やっぱ相当時間がかかるんですよ。

つかね、東京から茨城県筑西市まで、だいたいどれくらいかかると思います?ま、東京と言っても広いのでどこを出発点にするかでも大きく変わるのですが、では東京と千葉のほぼ境、例の「えっ日暮が起きた!?」でお馴染みの警察署を出発点にしましょう。
ただ当然「新葛飾警察署」なんてものは存在しないので、おそらくモデルであろう国道6号線沿いにある「亀有警察署」(という名前だけど亀有とはだいぶ離れている)から、松戸市、流山市、柏市、我孫子市、んで茨城県の取手市に入って、以降いろいろ通って筑西市に到着するまでの所要時間です。

亀有警察署を出発点にしたのは「高速を使ってもほぼ無意味」だからで、つまりは下道で行くことになる。
んで当然のことながら日中と夜中ではかかる時間も違ってくる。これも当たり前の話なので、とりあえず14時出発ってことにします。んで何時に筑西市に到着するかです。
ちなみに距離にしたら70キロほど。もしほぼ高速なら15時すぎには余裕で着くはずです。

ま、アタシは筑西市到着時刻を17時ちょい前、つまり「約3時間」と見積もっている。実際に3時間かかることは稀で、早い時は2時間ちょいで行ける時もある。でもだいたい2時間半近くはかかるのが標準です。(もちろん実際のアタシの居住地から亀有警察署までそこそこかかるので、それも換算する必要がある)
2時間半ってアータ、だいたい東京から新大阪までの新幹線での所要時間がそれくらいですよ。つまりアタシは毎週大阪まで往復しているのと同じくらいの<旅>をしてる計算になるのです。

いや実際問題、そういう人は結構いるし、当人にそのつもりはなくても「毎週大阪!?それもう毎週旅行してるようなもんじゃん!」と言われても肯定するしかない。
つかさ、東京茨城なんて同じ関東だからほとんど旅感がないだけで、所要時間は大阪とほぼ同じと考えたらアタシも毎週旅をしているんですよ本当は。
しかし「当人にそのつもりはなくても」と書いたように、ではアタシはどのように思ってるかなのですが。

アタシは2025年まで茨城県とはまったく、何の縁もゆかりもない人生でした。だから最初は「未知の場所に行く」という感覚が非常に強く、ものすごい旅感があった。とにかく見るものすべてが新鮮で、めちゃくちゃ楽しかったのをよく憶えている。
楽しかったと同時に、最初はやっぱかなり不安だった。何度もルートを確認したし、実際に到着するまでは不安で仕方がなかった。ま、そういうのも旅の醍醐味なので余計に旅感が強くなったってのはあります。

では初めて茨城県に行ってから半年経った、それもほぼ毎週続けた今は、というと、正直カケラも旅感なんてない。
はっきり言ってしまえば、もうただの日常でしかない。

「昼飯は柏に入ってからでいいかな。かつやにするか、それともちょっと行った天下一品にするか」

「行かねばならぬ、そこをどいてくだされ、行かねばならんのだァ!(利根川を越えたタイミング
でつい出てくる「大利根月夜」(三波春夫版)の一節)」

「あきら寿司!(国道294号線に入ってすぐ)」

「ここのイオンタウン(守谷)でカネおろしておくかな」

「谷和原、で<やわら>とは普通思わんよ」

「みつみつみつみつ水海道~(言うまでもなくミツウロコCMの替え歌。「水海道」と書いて「みつかいどう」と読む。ちなみに途中ミツウロコのガソスタもあるんだけど、何でかこの歌は出てこない)」

「木内監督ってどうしてるんだろ(常総市→常総学院の野球部監督。ちなみに2020年に逝去されてるから「どうしてるんだろ」も何もない)」

「そ!(蕎麦屋の看板なんだけど何故か<そ>だけがやけにデカい)」

「大山なんで今年はあんなボール球振るねん(下妻に入って。阪神タイガース大山悠輔は下妻出身)」

「うそだっぺー(ラーメン屋。<だっぺ>は茨城の方言)まで来たか」

「よこた!(お食事処よこた。美味いらしい。でもアタシが通過するのはランチタイムと夜営業の間の時間(つまり営業時間外)なので一度も行ったことかない)」

ま、声に出すか(つまりひとり言を言うか)はともかく、ほぼ毎回こんなふうなことを心の中で思う。
要するにね、それこそ「うそだっぺー」まで来たら到着まで後20分ちょいってくらいはわかるんですよ。店には行ったことはなくてもランドマークとしては完全に認識しているので、まァ家の近所をクルマで走ってる時と何ら変わるところがない。
これ、どう考えても<旅>じゃないよね。本当にかなり純度の高い<日常>だよね。

いやさ、いったいいつから<旅>→<日常>に変わったのかって考えようと思ったんだけど、そんなのわかるわけがない。おそらくはグラデーションのように、ほんの少しずつ侵食していったと思う。
ただねぇ、もちろん侵食されたことで安心感は増したんですよ。でもやっぱ、旅が好きな人間としては日に日に旅感が薄れていってることは悲しい気もする。かと言って安心感を目減りさせるために無理矢理毎回違うルートを使ってってのはさすがにしんどすぎる。何しろ「ほぼ毎週」ですからね。

まァね、日常になったってことは、東京から茨城に通うことにたいして少なくとも<大変>とは思っていない。だってただの日常だもん。大変だなんだって感覚があったら日常を送れないよ。それはもう絶対。



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