えと、こないだ上野に行ってきたんですがね、そこで何か演説みたいなのをやってて、ちゃんと聴いてたわけじゃないからあやふやなんだけど、とにかく急に自動運転の話をし始めて。

「海外では自動運転が実用化され始めているのに、日本ではまだぜんぜんです。何故か?それは日本人は失敗したらすぐに叩くからです!」

まァね、このような、正直言えば「おやおや?」みたいなことを言い始めたんですが、こんな誰にでもわかるロジックを声高に叫ぶなんてどうかしてるんじゃないか、と。
単純に「叩き」のすごさで言えば、日本は海外(とひとまとめにするのは良くないけど)に比べて実にたいしたことがない。国にもよるけど暴動まで行く国も珍しくないのに日本はせいぜいネットでグチグチ言う程度です。正直比較にもならない。

つかね、よく「海外は失敗に寛容、日本はたった一度の失敗も許されない」とか、本当に適当なこと言い過ぎですよ。それどこの国の話?アメリカでもヨーロッパでも普通に失敗には厳しいんですけど。
もちろん日本を良くしようって話なんだろうけど、嘘は良くないよ。ま、嘘というよりただのテキトーなんだろうけど、あんまり諸外国を美化するもんじゃない。

さて、少し野球の話になって恐縮ですが、以前「何故日本ではバントを多用するか」みたいなことを書いたことがあります。
その時アタシは「メンタルにもスタミナがある」と書いたんだけど、その値がね、やっぱ日本人は少ない気がしている。つまりですよ、失敗したら「過剰に叩かれる」からビクビクしてるんじゃない。叩かれる叩かれないはまったく関係ない。んで失敗によってどれだけのマイナスが生じるかもどうでもいい。
でも、とにかく、失敗を恐れる。んで失敗したことを「叩かれ」たわけではなく「怒られた」わけでさえなく、ただ「指摘された」レベルでもメンタルスタミナがガンガンに削られる。

こういう人を俗に「プレッシャーに弱い」と言います。
エントリタイトルは日本で長らくタレント活動をしていたオスマン・サンコンの発言ですが、居住経験が長いこともあってか、さすがによくわかってらっしゃる、と感心します。
ただし、この発言はそこまで正確ではない。アタシ流に言えば、プレッシャーに弱いというより(というかプレッシャーに弱いのは大前提として)、とにかく過敏すぎてあらゆるシーンでプレッシャーを感じてしまう、そんな人が多い気がするわけで。

再び野球の話になりますが、例えば「プロ入り初勝利がかかった試合で1点差の場面でリリーフ登板する」、これならそりゃプレッシャーがかかってるだろうなってのは素人でも想像がつく。
でもすでに大差がつき、ここで失点しようが試合に影響はない、そんな場面であっても(ましてやプロ初登板でもなんでもないのに)、もう見るからにガチガチでストライクが入らない、なんて選手ははっきり言ってプロスポーツ選手に向いてない。
って辛辣に聞こえるかもしれないけど、本来プレッシャーなんか一切感じることがない場面であっても、勝手にプレッシャーを背負い込むタイプは絶対に大成しません。

もしこれを一般人に置き換えたら、ただ道を歩いてるだけなのに「クルマにひかれたらどうしよう」とか「アタマのオカシイ人にインネンをつけられたら」とか「変な服装だと笑われてるんじゃないか」とか、勝手に想像してビクビクしてるようなもんですから。
プレッシャーってね、いくらでもかさ増し出来るんですよ。ま、昔の言い方ならノイローゼですが、こうなっては何も出来なくなってしまう。
アタシで言えばYouTubeの生配信に出演してるけど、こんなこと言ったらこんなふうに思われるんじゃないかとか考え始めたら、もう何も喋れなくなりますからね。


たまたま見つけた記事だけど、サブウェイとか、あとスタバもそうですけど、もう典型なんですよ。別に注文をミスっても誰にも何にも言われないし、わからなければ店員さんも教えてくれる。
なのに「注文ミスったらどうしよう」「笑われるかもしれない」と過剰に考えてプレッシャーを感じてしまう。
かと言って「知らないので教えてください」とも言えない。知らない=恥だと思ってる。
そりゃあ、ミスは恥、知らないは恥だと思ってたらもう何も出来ないわ。

これ、たぶん陰キャとか関係ないんですよ。陽だろうが陰だろうが「ミスは恥、知らないは恥」と思ってたらサブウェイにもスタバにも、そりゃ行けないよ。つまりプライドの問題ですよね。
そこにプライドを置いてる限り、生きて行く上でもっと大切なプライド捨てなきゃいけないと思うんだけど、本人がそう言うならそれでいいけどさ。



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