夏の高校野球は智弁和歌山の優勝で幕を閉じましたが、目立っていたのは何と言っても楠本くんで、とくに準決勝での織田くんからのホームランは本当に見事なものでした。
しかしアタシが注目したのは守備の方です。
もちろん素晴らしいファインプレーなんだけど、この身体の動きは本当にセンスのある子しか出来ない。さらに無理な体勢からにもかかわらず送球が逸れてない(さすがにストライク送球ではなかったとは言え)のはたいしたものだと思う。
これを見てね、アタシは「あ、この子、ショート出来るな」と思った。残念ながら検索しても肩の強さがわからず、というのもやっぱショートは最低限の肩の強さが必要だから。
そもそも高校レベルでセカンドの子にショートをやらせるという発想自体が無茶なんだけど、それくらいね、アマチュアで良いショートがいないか、ずっと気にしているのです。
残念ながら今年はショート不作年らしく、即戦力としてやれそうな大学社会人のショートがいない。だから無茶を承知で「楠本くんショートやれないかな」と思ってるわけでして。
え?なんでそんなショートを探してるんだって?んなもん阪神にまともなショートかいないからに決まってるだろ言わせんな!!
もうリンクも張らないけど、今さら小幡にショートレギュラーは期待してませんし、木浪は本当に年々衰えている。今の木浪にショートをやらせるのは悪い冗談でしかないレベルです。
佐野は一軍のショートはとても無理、山田は完全な伸び悩み、高寺はショートの練習をしてるどころじゃない。
ディベイニー?はて、そんな選手いたっけ?ああ、そういや二軍でファーストとか守ってたな。それとショートと何が関係あるの?(すっとぼけ)
もうそうなるとね、消去法だろうがなんだろうが熊谷しかいない。
しかし熊谷は典型的なスーパーサブであり、ベンチにいてくれたら本当に助かる選手なんだけどスタメンで使う選手ではない。というか熊谷の本職は誰が見てもセカンドで、ショートは「一応守れます」レベルであって、はっきり言ってあまり上手くない。
さらにです。そもそもスタミナ的にレギュラーに固定出来るわけがない。実際去年も今年も連続でスタメンに使うと、動きはヘロヘロになるし、顔なんか疲れすぎて死んでる。なんかもう見てて可哀想になるレベルでしたから。
それでも、小幡があの体たらくな以上(二軍でも相変わらず「一番やっちゃいけない場面で」やらかしてる)、どれだけヘロヘロでも熊谷を使うしかなかった。
しかし、ひとりだけ、かろうじて一軍でもショートを守れそうな選手がいた。ただし一軍と二軍を行ったり来たりで、一軍ではショートどころかほぼ守備にもついてない。しかも戦力外になって阪神に来たということもあって、この選手に期待してたファンはほとんどいなかったと思う。
その男、元山飛優。
アタシは「元山ショートで使ったらええのに」とは思っていた。しかしそれは「ヘロヘロ熊谷を休ませる方策」としてだけで、たとえ数試合だけでも元山がスタメンで出てくれるのであれば熊谷は休める。打てなかろうが守備が多少破綻してようが、まァ所詮は極端な穴埋めなんだから、もうそれは構わないんじゃね?みたいな感じだったんです。
しかし元山は移籍後初スタメンとなったDeNA戦でいきなり結果を出した。とくに延長11回に打席が回ると見事なヒットで出塁しヒーローインタビューにも呼ばれた。
サヨナラ勝ちでサヨナラ打を打った選手以外がお立ち台に立つのは珍しい。さすがに先日の佐藤輝明(同点弾)→大山(サヨナラ弾)のような場合は別だけど、シングルヒットでお立ち台はあまり聞いたことがない。
それでもファンはみんなわかっていた。サヨナラを呼んだのは元山だと。
ヒーローインタビューに元山が出てきた時、アタシは涙が止まらなくなった。良かった。報われた。ヤクルトで期待を持って入団したのに怪我してる間に長岡にレギュラーを奪われ、西武にトレードされて、それも自由契約になって阪神に拾われた。つまり元山は本当に苦労人なんです。
しかしこれで終わらないのが元山で、ヒーローインタビューでは「大阪の気の良いアンちゃん」ぶりを存分に見せつけて、あっという間にファンの心を掴んだ。
よしこれで熊谷が疲れた時の代役は見つかった!
え?その程度の期待度?と言われるかもしれませんが、元山も熊谷同様、連続してスタメンで使ってると守備はヘロヘロ、打撃もまったくダメになる、という噂は聞こえていた。だからあくまでニコイチというか、まァさすがにメインは熊谷だろうけど、代役くらいなら務まるだろ、というかね。
ところが何故かスタメンショートは元山のが多くなってきた。んで案の定手痛いエラーもあった。打てなくなった時期もあった。でもしつこくスタメンで使い続けていくと、ヘロヘロどころかむしろ輝きを増し始めたのです。
とくに先週の日曜日のDeNA戦では咄嗟の判断でショートバウンドで捕球しゲッツーをとり、打撃も9回にヒットで出塁して勝ち越しの起点になった。土曜日の巨人戦では貴重な追加点となるタイムリーを放ち再びヒーローインタビューに選ばれた。
一方、では「目立ったミス」があったかというと、どんどんなくなってる。これまだ昨夜の二軍戦でとんでもないボーンヘッドをやらかした小幡とは対象的です。
もちろん、このまま何もなくシーズン終了まで行けばいいけど、そんな上手くいかないことはわかってる。たぶん今後チームの足を引っ張ることもあるかもしれない。
でも、アタシは決めた。元山、本気で応援するからな。頑張れ!!
