もしひとつだけ「厨二病を興奮させるワードを挙げろ」と言われるなら、アタシならこれを挙げる。

拡張性

いやマジで、この言葉にどれだけの男子がときめいたか。談志じゃないよ。男子。とにかく男子は「はいこれで全部」ってのにロマンを感じない。未知の拡張性に心を躍らせるのが男子なんです。
しかしこれがジジイになると、ま、実際の年齢というよりは心の年齢とでも言うのか、がジジイになったら真逆になる。

え?これで終わりじゃないの?面倒くせー!

何かひとつの製品はそれだけで完結しておいて欲しい。つか根本的に「使いこなす」という発想が薄れていって、なるべくパッと使えりゃそれでいい、みたいになっていく、というか。
だから単機能であれば単機能であるほど良し。目覚まし時計だったら時計とアラームさえ付いてくれてたらいい。え?これで動画も見れる?何でそう余計なことするかな。だったら買わないわ、みたいになっていくっつー。

そうは言ってもです。
パソコンだったり、実際にはパソコンのモバイル形態だったりするスマホの場合はさすがにそうも言ってられない。だから「使いこなし」という行程が必要になるわけで、そりゃあ、そんなことに時間を使いたくないとなったら強固にガラケーにこだわるわ。
つかさ、カメラだとわかりやすいけど、カメラにもっつーか一眼レフであれば拡張性はあるんですよ。言うまでもなくレンズで、あとはホットシューに(コールドシューでもいいけど)何を挿すかくらい。拡張性ったって本当はそれくらいで構わないのです。実際はそれすら面倒になってコンデジに移行していくんだから。

2015年だからだいぶ前の話だけど、ココに「あらかじめ電子書籍をプリインストールした状態で、しかし電子書籍の追加は出来ない」という「honto pocket」という製品について書いたことがあります。ちなみに2015年当時のライナップはこんな感じだったらしい。(以降、続刊(?)されたかは不明)

・吉川英治歴史時代文庫名作集(講談社)85冊/31,800円
・光文社古典新訳文庫傑作集(光文社)63冊/53,800円
・三浦綾子電子全集(小学館)91冊/49,800円
・ディック・フランシス競馬シリーズ全集(早川書房)44冊/42,800円

上記リンク先にもある通り、案の定某巨大掲示板では情弱情弱の嵐でしたが、アタシは面白いと思った。というか「こういう発想で、ハードウェアとソフトウェアが一体になった製品がいろいろ出たら面白いな」と思ったっていうか。
つまり話は電子書籍に限らない。
今の時代、そこまで性能にこだわらなければ映像出力、音楽出力、コンシューマゲーム機はかなり安価にハードウェアを作ることが出来ます。となったら、特定の、それこそDVDやCD、Switchなどのゲーム機に頼らない、映像コンテンツが内蔵されたHDMI出力端子だけが付いたハードウェアだったり、イヤホンジャックとせいぜいBluetoothだけが内蔵されたハードウェアだったり、そういうのが出てもいいと思うんですよ。

そして絶対条件が「ソフトウェアの追加と入れ替え不可」というね。つまりソフトウェアは買った状態のまま。とにかくケーブル一本(電子書籍や携帯ゲーム機の場合はそれすらなし)でコンテンツが楽しめる。そうしたシンプルさが求められている時代なんじゃないか。
たぶんこれまた、某巨大掲示板では袋叩きだろうけど、情弱?情弱でいいじゃん。つか「インターネット界隈限定の情強が如何に役立たずか」なんかみんな知ってるからね。そんな声は無視したらいいんです。

何ならね、HDMIケーブルが本体から直接生えててもいいよ。巻き取り式になってて伸ばせば大画面に表示出来る。んで最悪内蔵モニターで映像を楽しめる。それくらいわかりやすいモノの方が刺さる人には刺さるんですよ。
つかもしコンテンツの追加入れ替えが出来るとなったらWiFiの設定も必要だし、何ならUSBでPCなりスマホに繋がなきゃいけなくなる。当然インターネット接続環境も必要。
こうなるとめちゃくちゃ設定がややこしくなる。つかスマホでさえ妥協して使ってる人が「また似たようなこと」をやりたがると思う?

ゲームだってそうなんですよ。ダウンロードコンテンツの方が便利というけど、そうか?それはそれまでにちゃんとインターネット接続環境を構築出来ていたからでしょ?
はっきり言えば前提が違うんですよ。何の事前準備もなし。買ってきたら<いきなり>使える。たしかにファミコンでもコンテンツの入れ替えは可能だったけど、事前準備はせいぜいテレビとの接続くらいだったからインターネット接続とは比べ物にならない。とにかくファミコンがテレビに繋がってたらカートリッジを挿せばすぐに遊べたんだから。

何よりアタシが言いたいのは、インターネット接続環境が<絶対>になっちゃマズいってことです。
アタシがWBCのNetflix独占に批判的なのはそこなんですよ。正直Netflixと契約する云々は問題じゃない。それよりも「そもそも他にインターネットが必要なことがない」人間にとって、インターネット接続環境を構築するってのはただの無駄遣いでしかない。
いくらキャンペーンで月500円だとしても、インターネット代は?その分余計に数千円かかるんだよ?ネトフリ以外にインターネットなんか必要ないのに。

とにかくさ、ランニングコストってのは一番シビアになるところであり、しかも「設定が面倒」というのは変えようがない。そりゃ昔に比べたら簡単になってるとは言え、相変わらずインターネット接続環境を整えるのは素人には難しいのってのが実態です。
これをね、老害と切り捨てるか、それとも「あれ?そこ、マーケットが空いてるんじゃね?」と思うかどうかの<差>なんですよ。切り捨てれば切り捨てるほどパイが小さいところで勝負するしかなくなる。某巨大掲示板で喚き散らしてるだけならいいけど、ビジネスと考えたらね。

となったら、なんです。どれだけ情弱狙い撃ちと揶揄されようが「ハードウェアソフトウェア一体型端末」は可能性の塊のような気がする。つかさ、そこに目を向けないなんて嘘だと思うし、ましてや<情強>の声なんか聞いても一円にもならないでしょうが。ねぇ。



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