ここからは、リアルタイムではあえて書かなかった、ロンドンライフそのものについてね、残っている資料と記憶している限り、いろいろ書いていきます。

 その前に、さすがにホームステイのような生活はキツすぎたので、10月半ばくらいにフラットに引っ越した。
 フラットってのは要するに、日本で言うところのアパートというかマンションなのですが、たまたま不動産屋をやってる日本人と知り合ったので思い切って借りた、と。
 家賃は高かったなぁ。でもトイレでさえ気を遣う生活から解放されて、これで一気にロンドンライフが楽しくなってきた。つか引っ越ししてすぐにiPhone盗難騒動があって、アタシの考え方も変わってね、だから本当の意味でロンドンライフが面白くなったのはイギリスに来て2ヶ月ちょい後の2012年11月に入った頃からです。
 事実、学校に毎日通うという大変さはあるとは言え、いろいろと気持ちに余裕が出てきたのか、11月に入ったくらいからTwitter(X)のポストを復活させ、12月に入ると大幅に頻度が増えています。

 さすがにね、10年以上前、しかも海外となるともはや個人情報もクソもないので、全部洗いざらい書いてしまいます。
 アタシが居住していたフラットはピカデリーラインのハマースミス駅から徒歩10分ちょいの場所にあるグレーハウンドロード沿いにありました。せっかくなんで非常に細かい地図も載せておきます。


 というか、いきなり「ピカデリーライン」と言われてもロンドンに行ったことがなければまったくイメージ出来ないかもしれません。
 ピカデリーラインとは、早い話が、東京で言えば丸ノ内線、大阪で言えば御堂筋線に相当する最主要地下鉄路線で、イギリスの玄関口であるヒースロー空港から、超有名デパート「ハロッズ」のあるナイツブリッジ、東京で言えば渋谷にあたるようなピカデリーサーカス、コベントガーデン、さらに大英博物館のほど近くにあるラッセルスクエア、そして北側の玄関口と言える、んで何と言ってもハリーポッターのホグワーツ学校行きの列車が発着する9と3/4プラットフォームがある(という設定の)キングスクロスまで、ピカデリーラインで全部行ける。

 アタシが住んでいたフラットの最寄り駅であるハマースミスはちょうどヒースロー空港とピカデリーサーカスなどの繁華街との中間にあり、どちらにも30分ほどで行ける、という非常に便利な場所です。ちなみに語学学校はホルボーンにありましたので、ハマースミス駅までの徒歩とホルボーン駅から学校までへの徒歩でちょうど1時間くらいの通学時間だったと。
 ハマースミス駅周辺は、というかハマースミスはターミナル駅というほどではないのですが、それでもそれなりに商店が密集しており、普通に生活する分には何の不便もなかった。
 こういう機会もそうそうないので、ここらで「やぶにらの2012年当時にはあった、よく行ったハマースミス周辺の店大全」をやっておきます。あくまで「2012年当時にはあった」ってのがキモで今行ってもあるかは知らない。

◇ ハマースミス駅(ピカデリーライン)

ま、ただの駅っちゃ駅なのですが、一応駅ナカというか駅ビルになっており、その名も「ブロードウェイショッピングセンター」。いやはや大仰ですな。
ここの中にはスーパーのテスコであったり、スタバやコスタといったカフェであったり、日本食のワサビであったりと、実はまあまあ使えたんですよね。
んでこれはもうなくなったけど、入口のところの軽食屋というか、テイクアウェイ専門店というか、とにかく「ピザとチュロスを売る店」があって、そこは本当に活用していた。とにかくチュロスが異様に美味かった。

もういっこ。ここのスタバで日本人の女性が働いていて「日本人ですか?」と声をかけられたことがあったな。
海外で生活してるとわりとそういうことがあるんですよ。もう無意識に「同じ人種を求める」のかもね。
ま、会っても挨拶する程度で、一切深い関係にはなりませんでしたが。


◇ TORTILLA

たぶんここだと思うんだけど、店内の様子がかなり違う。ま、もうずいぶん時間が流れたから改装しててもフシギじゃないんだけどさ。
とにかくここのブリトーが美味しくてね、もう某セブンイレブンにあるブリトーとはまったく別物で、わかりやすく言えばサブウェイのように中に詰める<アンコ>をどんどん指定していくんだけど、何を入れるかで値段が変わるわけでもなく、一個食べるだけで腹がいっぱいになる。むしろ食べ切れなくて持って帰ることもあったくらいです。


◇ ホットドッグ屋
後述する「キングスモール」の横の広場にある、まァ屋台というかキッチンカーで、でも何しろキッチンカーだから常に出てるわけじゃない。ウィークエンドなら必ずというわけでもなく、何らかの法則性もわからず、もうあるかないかは運だったんだけど、ここのホットドッグは本当に美味かった。とにかくソーセージが抜群なのです。


◇ キングスモール

あ、これ「Kings Mall」だからね、キング・スモールじゃないよ。
ここには何と言ってもスーパーのサインズベリーが入ってるのが大きい。どうも現地では「サインズ<バリー>」という発音が正しいみたいだけど、まァいい。
サインズベリーに行くと、もう「オレンジラベル」の商品を買い漁る。このオレンジラベル、要するにプライベートブランドで、いろいろなランクがあるんだけどオレンジラベルが一番安い、ま、安かろう悪かろう(マズかろう)なのですが、プアおじにはオレンジラベルは救世主でね。
あとサインズベリーと言えば思い出すのがマフィン。マフィンだけは本当に美味しかった。サイズもデカく、値段も安いという三拍子揃った商品で、今でもたまに食べたくなります。

他で言えば、「3」かなぁ。
「3」ってだけじゃ何のことかわからないでしょうが、要するに携帯キャリアです。アタシは「3」のモバイルWiFiを契約していたんでね、とくにここの店舗には何度か行きました。

んで、何と言っても外せないのがプライマーク!そう、アタシがジョークで使った「安いのが取り柄」の服屋です。
もちろんユニクロやGUなんかと同様、プライベートブランドかはわからないけど専売商品も結構あって、アタシは変な日本語が書いたTシャツを買ったことがある。あれどこに行ったんだ。
でね、滞在とは関係ないけど、アタシはロンドンに旅行に行く時には一切下着類は持参しない。荷物になるに決まってるから。
じゃあどうするか、と言えば、着いた初日にプライマークに行って下着類を日程分だけ買い込むのです。そっちのが圧倒的にラクだし、安いので遠慮なく買える。
みなさんもお試しあれ。


◇ Boots

たしかブロードウェイショッピングセンターにもキングスモールの中にもあった気がする。気のせいかもしれない。一応調べたらあるんだけど2013年当時あったかははっきりしない。
このBoots、日本で言えばマツキヨとかそういう店。つまりドラッグストアです。
ここで軽く向こうの薬事情を説明しておけば、姪っ子の父親(つまりアタシの義弟)曰く「少しでも医療費を浮かせようとイギリスが国の威信をかけて開発した」と言う風邪薬があって、これが異様に良く効く。ただし「イギリスの風邪専用」で「日本の風邪」にはあんまり効かないけど。
もうひとつ、一応熱冷ましの錠剤も売ってるんだけど、パッケージにね「FEVER」、つまりフィーバーって書いてあるんですよ。たしかに「FEVER」は「熱病」だから合ってるんだけど、日本では意味が変わっちゃったからね。全部ジョン・トラボルタのせいで。


◇ Ryman

たぶん「ロイマン」で合ってると思うけど、ま、文房具屋です。
向こうはとにかく「鋭利なモノ」にかんしてはメチャクチャ厳戒で、ハサミやカッターナイフは全部ロックがかかってるんですよ。だから買うのが面倒くさい。
そういうのは日本のがユルいね。


◇ マークスアンドスペンサー

スーパーです、が、日本で言えば成城石井とかに当たるのかな。ま、若干高級目というか、メチャクチャではないけど。
アタシはマークスアンドスペンサーのスムージーが大好きで、とくにバニラ味のが好き。だから姪っ子が日本に帰って来る時にお土産でおねだりしてるんだけど
「そういうのは飛行機に持ち込めないから無理だよ」
うん、誰が聞いても姪っ子が正しい。つか飲みたいんだったらテメエが行け。


◇ ポンドランド

ポンド均、日本で言えば百均です。そういうのもちゃんとあるんですよ。
ここも実に便利で、高性能でなくても、長期間使えなくてもいいから、とにかく今、仮って感じで使えればいい、みたいなのって絶対にあるけど、そういう時は役に立ちます。
そうは言っても、それこそ日本のダイソーやキャンドゥのようなプライベートブランドはほとんどなく、本当に卸値が低いものとか、問屋が潰れて流れてきたような「倒産品」みたいなのしかないけど。


◇T・K・max

一応服屋なんだけど、結構変な雑貨も売っててね、感覚としてはプライマークがユニクロやGUとするならT・K・maxは「しまむら」ですね。


◇ アイスランド

国の名前じゃないよ。
たぶん日本で類似店舗はほとんどないと思うけど、何と「冷凍食品専門スーパー」なのです。
そうは言ってもわずかに冷凍食品以外も置いてあって、何故かパスタがダントツで安かったのでここで購入していた。


◇ テスコ

ちょっと離れた場所にあるけど、とにかく馬鹿デカいんでね、「買い込みたい」時は便利でした。
ここのテスコで思い出すのは滞在中ではなく2017年に旅行で行った時。この時初めて「6月」に行ったのですが、ロンドンでは6月が一番暑いとされており、この年のロンドンは異常気象で特別暑かった。
こんな暑い夏はほとんどないらしく、だからかホテルでもね、そもそも冷房設備がないのです。つまり部屋でさえ涼むことが出来ない。
唯一の涼める場所だったのがここのテスコで、ホテルから歩いて10分以上かかるんだけど、とにかく涼むためだけに行ってた。
っても冷房完備じゃないんだけど、言ってもスーパーなんでね、生鮮品を扱ってるわけですよ。だから当然スーパーでよくあるむき出しスタイルの冷蔵庫が置いてあるわけで、さすがにそこだけは涼しい。
何を買うわけでも物色するわけでもなく、ただボーッと突っ立ってるだけ。たぶん周りから「何だあのアジア人は」と思われただろうな。


 ここからはまとめてカフェを紹介します。
 が、その前にひとつ。向こうのカフェって基本的に「アイス系」がないのです。つまりアイスコーヒーやなんやらがない。フラペチーノみたいなのを置いている店舗はあるけどね。
 あと、いわゆる「ブラックコーヒー」もないね。「フィルターコーヒー」みたいな名前であるところはあるけど、基本的には甘系です。


◇ コスタ

コスタはね、あんまり行かなかったのですよ。というのもあんまり特徴がない。ホットでもグラスで出てくるのは面白いけど。
でもコカコーラ社がコスタブランドの飲料を出したり、日本に店舗が出来たりしてね、何だか嬉しくなってしまう。ロンドンが身近に来た!みたいな感覚というか。
いやそんなことより、画像は拾い画像で、おそらく最近撮影されたものなんだろうけど、さっき「イギリスのカフェにはアイスドリンクはない」て書いたばかりなのに、どう見てもアイスコーヒーの垂れ幕がかかってるね。ま、そういうことですよ。


◇ プレタマンジェ

Page2に書いたんで割愛するけど、ひとつだけ補足するなら、変なのが何故か味噌汁があるんですよ。といってもいわゆる「ミソスープ」で出汁も何も入ってなさそうなヤツだけど。


◇ カフェネロ

もう本当、大好き。イタリアンローストの店ですが、何飲んでも美味い。日本に進出してくれないかしら。
あとウチのサイトのイメージカラーはここからパクっています。フォトショのスポイトツールで調べたら「まったく同じ」ってのがわかるはずです。


◇ スタバ

やっぱ外せないでしょ。つか結局スタバが一番良く行ってたし。


マルコってのは最初に書いた「母をたずねて三千里」の主人公ですが、もうその人を見た瞬間

「おいマルコ!お前のかあさんアルゼンチンじゃなくて、ロンドンのスタバでラテ飲んでるぞ!!」

と叫びたくなりましたもん。
あ、もちろん「母をたずねて三千里」の最初の舞台はイタリアですし、マルコもマルコのお母さんもイタリア人ですが、まァロンドンもヨーロッパですからね。その手の人がいても不思議でもなんでもないわけで。(2018年3月9日更新「ロンドンのカフェで脳内に鳴り響く「かあさんおはよう」」


この出来事があったのがハマースミスのキングスモール内のスタバだった。ちなみにもうキングスモール内のスタバはなくなったようですね。
あと、何と言ってもスタバと言えばホルボーン駅のほど近くにある店舗!ここはほぼ毎日行ってた。


アタシはズボラなんでね、たしかに語学学校にはマメに行くようにはなったのですが、家に帰っても宿題とかやんないのですよ。
でもサボるわけにもいかず、家を早めに出て、授業が始まるまでの時間にスタバに行って、そこで宿題をやってたわけで。
そのうち店員に顔を憶えられて、しばらくするともう、何も言わなくても注文が出てくるようになった。毎日同じ注文しかしてなかったから。

「ハーイ、ハウドゥユドゥー!」

「ハーイ」

「ラテ?」

「イエス」

「パニーニ?」

「イエス」

「ウォーム?」

「イエス」

もうイエスって言ってるだけ。
しかしさ、アタシは日本でさえ、いわゆる「馴染みの店」がなかった人間なんですよ。つか今でもない。なのに人生初の「馴染みの店」がロンドンの店舗とは。しかもスタバだし。



 ま、最後はハマースミス周辺から大幅に逸れてしまいましたが、ハマースミスから逸れていいのであれば、まだまだ懐かしい店や施設はある。
 大英博物館なんかマジすごいし、ナショナルギャラリーも迫力がある。あの宗教画はいろいろ考えさせられる。
 他にもテートモダンも好きだし、つかその手の博物館とか美術館は面白すぎる。刺さらない人にはまったく刺さらないだろうから簡単に終わらせるけど。
 あとはハロッズだなぁ。でもこれはココにたっぷり書いたんでね、そっちをお読みください。

 こうやって書いていけばわかるように、アタシはいわゆる観光名所にはまったく行ってない。
 バッキンガム宮殿にも行ったことがないし、ロンドンアイ(観覧車ね)にも乗ったことがない。タワーブリッジも「ただ橋として渡っただけ」だし、さすがにビッグベンは何度も前は通ったけど中に入ったことはない。
 あまりにも小さすぎる店舗、しかもチェーン店でも何でもないので割愛したけど、面白い店は他にもいっぱいあって、もうそういうのに夢中だった。つかそもそもの話、アタシのロンドン滞在は「仕事のための事前調査」なわけで、観光客として振る舞ってちゃ意味がないんですよ。
 生活者としてロンドンという街を見る。それが目的だったし、目的ではあるとは言えそれが一番面白い。
 何気ない日常の積み重ねを存分に味わう、ということが2012年12月になって、つまりロンドンに来て3ヶ月ほど経って、ようやく出来るようになってきた。

 そして12月と言えば、何よりも楽しみなのがクリスマスです。
 日本ではせいぜいクリスマスとイブの2日間だけの催しだけど、イギリスでは違う。つか向こうはバケーション期間があって、イースターとかこのクリスマスとかね、この期間は長期的に休みになるのです。
 何より驚いたのは、12月25日、つまりクリスマス当日ですが、何と地下鉄もバスも動かないんですよ。これは衝撃的だった。日本で公共交通機関が休むなんて考えられないもん。


 せっかくなんで、クリスマスの時に撮影した写真をいっぱい貼り付けておきます。











 クリスマスが終わればあとは大晦日と正月なのですが、イギリスふうに言えば正月は「ニューイヤー」、大晦日は「ニューイヤーイブ」ですか。
 大晦日の夜、何気なくテレビを点けてたら、何故か「グレアム・ノートン・ショー」が始まった。
 たしか普段はフライデーナイトに放送されてたんじゃなかったっけ。とにかくイギリス流のバラエティ番組です。
 これ、前半と後半で完全に構成が分かれていて、前半は豪華ゲストを招いたトークショー。後半がこれまた豪華ゲストによる(トークゲストとは別)ライブで、様々なバンドやヴォーカリストが出てくる。


 司会のグレアム・ノートンはコメディアンで、毎回、ノートンの軽い小噺から始まる。んでトークショーになるのですが、残念ながらこの日のトークゲストが誰だったか憶えてない。たぶん大晦日ではなかったと思うけど、キャメロン・ディアスがゲストで来た時は特技という投げ縄みたいなことをやったのを憶えている。


そうか。ライブゲストはPinkだったか。さすが大晦日。

 「グレアム・ノートン・ショー」が終わるとニューイヤーカウントダウン番組が始まった。




 何かこんなことばっかり書いてる。そんなに日本が恋しいのか。
 いや違う。むしろイギリスに「どっぷり浸かってた」証拠です。ある意味浸かり過ぎてるからきわめて傍観的にこんなことを書いてるというか、イギリスでニューイヤーを迎えられる幸福な気持ちを悟られないようにするためにこんなことを書いてるというか。
 そういや年内最後の授業の後にささやかなパーティーがあって、そこでクラスメイトの大半とFacebookの交換(そういう時代だったんで)をした。しかももう、是非とも自分と、という感じで向こうから言ってきてくれて、頑張って必死でジョークを吐き続けてきた甲斐がこんなところで表れた。

もう、ずっと、このままがいいかもしれない・・・

 現実にはあり得ない妄想が頭をもたげてきた。だから一種の現実逃避というか「如何にも日本人的なことを書く」ことでバランスを取ろうとしたのです。
 てなわけで、続く。

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